遠心分離器の北朝鮮発送「陸軍参謀長が許可したはず」とカーン博士

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000008-yom-int

 【イスラマバード=佐藤昌宏】パキスタンの「核開発の父」と呼ばれるアブドル・カディル・カーン博士は4日、AP通信との電話インタビューで、同国が2000年、P1タイプと呼ばれるウラン濃縮用の中古の遠心分離器を北朝鮮に発送したことを明らかにした。

 博士は「輸送は北朝鮮の航空機で行った。パキスタン陸軍がすべての経緯を把握していた」とした上で、「ムシャラフ陸軍参謀長(当時)が輸送を許可していたはずだ」と述べ、ムシャラフ大統領の関与を示唆した。

 事実とすれば、パキスタン当局が北朝鮮への核拡散に直接関与していたことになるが、ムシャラフ大統領の報道官は4日、「すべてうそであり、虚偽の発言だ」と全否定した。

ブット元首相死後にも話題になりましたね。
故ブット元首相が北に核情報? ワシントン・ポスト電子版
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080603/1212445236
生前ブット氏は否定していたようですが。

ところでカーン博士と言うとオランダのウレンコ社から各技術を得たと言う話ですが、オランダはイスラム圏の核開発には敏感になってるんですかね。
<オランダ>イランからの留学禁止 ウラン濃縮活動に対抗
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000090-mai-int

 オランダからの報道によると、同国外務省は4日、国連安保理決議を無視してウラン濃縮活動を続けるイランに対する措置として、核技術分野のイラン研究者・大学院生のオランダ国内の大学への留学受け入れを禁止すると発表した。AFP通信によると、留学禁止が適用されるのは大学院修士課程以上で、大学の学部課程は対象外となる。(ブリュッセル支局)

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