アフガン、印大使館で自爆テロ。インド、パキスタンの動きは。
今までというとこういう記事があったわけで。
■＜アフガニスタン＞パキスタン国境で両軍が交戦
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070514/1179155719
■タリバン封じ込め策探る＝アフガン・パキスタンが会合
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070809/1186660108
■“良好”印パ、潜む火種 アフガン抱き込み攻防
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070814/1187095248
まぁこの↑記事は長文で、インドとパキスタンが仲良くしつつ、インドがアフガンを積極的に支持している様子が書かれています。
そして最近では、
■米軍にとって、６月は２００１年にアフガン戦争が始まって以来の厳しい局面
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080703/1215091430
で、このテロ関係の記事ですが、
時事通信
■印大使館で自爆テロ、41人死亡＝親カルザイ路線に反発か−アフガン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000072-jij-int
【ニューデリー7日時事】アフガニスタンの首都カブールにあるインド大使館前で7日、自動車爆弾による自爆テロがあり、ロイター通信によれば41人が死亡した。負傷者も約140人に上り、首都で起きたテロとしては2001年のタリバン政権崩壊後、最悪の被害となった。
インド政府によると、死者には大使館付武官と外交官を含むインド人少なくとも4人が含まれる。
爆発物を積んだ車が、大使館敷地内に入る外交官車両めがけて突っ込んだと伝えられており、反政府組織タリバンなどのイスラム過激派が、アフガンのカルザイ政権支持を明確にしているインド当局を標的にテロを行った可能性がある。
アフガンは06年前半から南部と東部を中心に治安が不安定化。その後、首都でも米大使館を狙ったテロが起きるなど、治安悪化が加速している。
【関連ニュース】
・〔写真ニュース〕カブールで自爆テロ28人死亡
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毎日新聞
■＜アフガン＞カブールで爆発、４１人死亡 自爆テロか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000068-mai-int
【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンの首都カブールにあるインド大使館前で７日、車が爆発し、大使館車両２台が大破、外周壁など建物の一部も損壊した。治安当局によると大使館員らインド人４人を含む少なくとも４１人が死亡、約１４０人が負傷した。大使館を狙った自爆テロとみられている。
目撃者によると、大使館車両２台が敷地内に入ろうとしたところ、後ろからついてきた乗用車が警備員に制止され、爆発した。現場から半径約１００メートル内にある商店やホテルなども破損した。
インドはアフガンのカルザイ政権を支援し、国会議事堂の改築や国立病院の修復などに多額の資金などを出している。アフガンの旧支配勢力タリバンなど武装勢力は、対立関係にあるカルザイ政権に近いインドを敵視。復興事業に携わるインド人らを拉致、殺害する事件を起こしてきた。
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産経新聞
■アフガン・カブールの自爆テロ、死者４１人に 過去最悪の犠牲者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000971-san-int
【バンコク＝菅沢崇】アフガニスタンの首都カブールの中心部にあるインド大使館で７日、爆弾を積載した乗用車が入り口に突っ込む自爆テロがあり、ロイター通信によると４１人が死亡、１３９人が負傷した。昨年９月、カブールでアフガン国軍兵士の軍用バスが狙われて３０人が死亡した自爆テロ以来、最多の犠牲者を出す惨事となった。
爆発により入り口付近の外壁や大使館の車両のほか、周囲の店舗なども吹き飛ばされた。入り口付近には査証（ビザ）の申請所があり、多数の民間人が犠牲となった。内務省などによると、死者には駐在武官や大使館の警護員も含まれている。大使は不在で館内にはいなかった。
今回のテロについて犯行声明は出ていない。反政府武装勢力タリバンの報道官も地元メディアに対して関与を否定しているが、インドはアフガンのカルザイ政権支持を明確にしており、タリバンなどのイスラム過激派がインド当局を狙ってテロを行った可能性がある。
もっとも地元メディアの間では、大使館近くの内務省を狙ったのではないかとの見方も取りざたされている。
アフガンでは、今年に入ってタリバンの攻撃が激化しており、刑務所襲撃や集落の占拠も発生するなど、その活動は近年例を見ないほど大規模になりつつある。
駐留米軍は、先に国内東部地域で武装勢力との交戦が昨年比で約４０％増加したと指摘していた。タリバンはケシ栽培による潤沢な資金を背景に、東部や南部で確実に勢力の巻き返しを図っているようだ。隣国のパキスタンでは現在、アフガンとの国境付近でタリバン掃討作戦が実施されているが、これまで大きな成果は上がっていない。
【関連記事】
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・自衛隊派遣の可能性さぐる アフガン調査団、現地に到着
こういう時インド大使館と内務省をGoogle Earthとかですぐ探せればいいんですが、無理でした。
追記:
これですね。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7492601.stm
そういえば、こういう↓ニュースもありました。
■＜アフガン＞ＮＡＴＯ軍などが大規模軍事作戦 受刑者脱走で
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080619/1213883585
続報見てないですが…
ともかくここまでは、タリバンがインドを敵視という感じでしたが、
ロイター
■アフガニスタンのインド大使館で自爆攻撃、41人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000187-reu-int
７月７日、アフガニスタンの首都カブールにあるインド大使館で、爆弾を積んだ車が爆発、４１人が死亡、１３９人が負傷した。写真は現場から逃げる住民ら（２００８年 ロイター/Pajwak News Agency）
［カブール ７日 ロイター］ アフガニスタンの首都カブールにあるインド大使館で７日、爆弾を積んだ車が爆発、４１人が死亡、１３９人が負傷した。アフガニスタン当局は、この地域の外国情報機関との連携で行われたと指摘。隣国パキスタンの関与との見方を示唆した。
アフガニスタンは最近数週間の数多くの攻撃にパキスタンの情報当局が関与していると非難しており、カルザイ大統領は６月、パキスタンが同国内の武装勢力を掃討できなければ、アフガニスタンが越境攻撃をすると警告していた。
パキスタンは、アフガニスタンの批判を否定し、７日の攻撃を強く非難した。
７日の爆発は、カブールのインド大使館に外交官用の車２台が大使館に入ろうとした時に爆弾を積んだ車が突っ込んで起こった。死者のなかには、インド大使館の武官や広報官、警備員２人のほか、ビザ申請手続きのため大使館を訪れていた人々や、近くの買い物客も含まれ、２００１年のタリバン崩壊後最悪の惨事となった。
タリバンのスポークスマンは、事件への関与を否定した。
で、パキスタン関与説が出てきます。
で、毎日新聞も
■＜アフガン＞自爆テロでパキスタン関与指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000023-mai-int
【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタン・カブールのインド大使館前で７日に起きた４１人死亡の自爆テロ事件で、アフガンのカルザイ政権は「事件の背後に外国の工作活動がある」とパキスタン軍情報機関の関与を暗に指摘した。これを受けてインドのメディアはこぞって情報機関の実名を挙げて関連を報じる騒ぎとなっている。
事件は大使館敷地内に入ろうとした車が自爆し、アフガン内務省は「外国の工作活動」を指摘、カルザイ大統領も「アフガンとインドの関係を破壊する狙いだ」と両国に挟まれたパキスタンの関与を示唆した。
インドのＮＤＴＶなど各テレビ局はそれを受け、パキスタン軍統合情報部（ＩＳＩ）の名を挙げて関与の可能性を指摘した。
パキスタンはインドの侵攻を防ぐため、後背地のアフガンに親パキスタン政権を作ることを戦略目標としてきた。このため０１年の米同時多発テロまではタリバン政権を支援し、ＩＳＩはタリバン発足にも関与したとされている。
一方のインドは、パキスタンを挟み撃ちにしておくため、タリバン政権と対立した軍閥集団「北部同盟」を支援。北部同盟が中心となったカルザイ政権を支援している。アフガン政府の今回のパキスタン非難には、こうした確執を踏まえ、パキスタン側に責任を押し付けようという思惑も透けて見える。
【関連ニュース】
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パキスタン・アフガン:国境地帯での交戦、関係悪化が深刻
アフガン:武装勢力が刑務所乱入、受刑者600人が脱走
アフガン支援会合:200億ドルの支援を約束し閉会
上から三番目のエントリの火種が火を吹いたって感じでしょうか。
で、結局ロイター自身が否定的な報道をしています。
■パキスタン、アフガンのインド大使館攻撃とは無関係＝ギラニ首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000308-reu-int
７月８日、パキスタンのギラニ首相はアフガンのインド大使館攻撃とパキスタンは無関係だと述べた。写真はカブールで同大使館付近を警備する警察官（２００８年 ロイター/Ahmad Masood）
［クアラルンプール ８日 ロイター］ パキスタンのギラニ首相は８日、カブールのインド大使館で前日起きた車を使った自爆攻撃について、同国は関係がないと述べた。イスラムサミットで訪れていたクアラルンプールで、ロイターに語った。
この攻撃では４１人が死亡し、１３９人が負傷した。
アフガニスタン当局は、この攻撃について近隣地域の外国情報機関との連携で行われたと指摘し、パキスタンの関与を示唆していた。
ギラニ首相は、それは真実ではないとし、「われわれにはアフガニスタンの安定が必要だ」と述べた。
さらに「なぜパキスタンがアフガニスタンを不安定にしなければならないのか。アフガニスタンの安定はわれわれのためになる。われわれは地域の安定を望んでいる」と話した。
誰が言う事が正しいのかもう分かりませんね。
パキスタン現内閣は最初対テロ融和派だったのですが、
■パキスタン当局、タリバーン掃討作戦開始 対話路線に変化
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080629/1214743637
あたりで、タリバン側も変化してきたということでしょうか。
