南アジアサミット開幕 頻発するテロに協調の動き、対策協定に調印へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080802-00000955-san-int

 【シンガポール=宮野弘之】インド、パキスタンスリランカなど8カ国でつくる南アジア地域協力連合(SAARC)の首脳会議が2日、スリランカ最大の都市コロンボで開幕した。3日までの会期中、食糧問題やテロ対策、経済協力などを中心に協議する。テロ対策では、各国が共同でテロとの戦いに取り組むことを明記した協力協定に初めて調印する予定。

 同連合には、ほかにアフガニスタンバングラデシュ、ネパール、ブータンモルディブが加盟。地域内でテロが頻発していることから、各国間の連携を深めることにした。具体的には、テロ資金の凍結や捜査情報の交換など各国間の協力体制を確認する。

 カブールのインド大使館を狙った爆弾テロではインド人外交官を含む約180人が死傷した。カブールの事件をめぐっては、イスラム原理主義組織タリバンの残存勢力による犯行とみられるが、インドはパキスタン当局の関与を指摘、非難を強めている。米紙ニューヨーク・タイムズも1日、パキスタンの情報機関のかかわりを示すパキスタン当局者とイスラム武装勢力の交信を、米情報機関が傍受したと伝えた。

 これに対し、パキスタンのクレシ外相は同日、AP通信によると、「(批判は)取るに足らないもの」として、テロとの戦いに取り組む姿勢を強調、周辺各国と協力していくことを約束した

 一方、インド国内で頻発するテロについては、背後関係が分からず、捜査は進んでいない。5月にインド北部の観光都市ジャイプールで起きた爆弾テロでは65人が死亡。7月25、26日には南部のバンガロールと西部アーメダバードで爆弾テロが相次ぎ、死傷者は両方で約200人に上った。イスラム過激派の犯行とみられるが、詳細は不明だ。

 アーメダバードのテロでは、「インディアン・ムジャヒディン」と名乗る無名グループが爆発数分前にインドの報道機関に、電子メールで犯行声明を送りつけている。都市部での大規模な連続テロは、インドだけでなく、周辺国を含めた地域情勢に暗い影を落としている。

【関連記事】
・米を震撼させた炭疽菌事件の容疑者が自殺 解明されぬ深い「闇」
・対テロで加盟国間協力強化 南アジア首脳会議が開幕
・【ウィークリーワールド】厳重警備でピリピリ、北京五輪テロ対策の成果は?
・主要な脅威は独立派テロ 中国軍、師団施設を公開
・大使館爆破予告の男逮捕 在インド領事館再開へ

時事通信では、パキスタン完全に悪者ですね。
対テロ協力が焦点に=アフガン、パキスタンを非難−南アジア首脳会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080802-00000122-jij-int

 【ニューデリー2日時事】南アジア8カ国の首脳が集まる南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議が2日、スリランカの最大都市コロンボで2日間の日程で始まった。インドやアフガニスタンなどでテロが多発する中、加盟国が共同でテロに対処するための枠組みづくりが中心議題となる。

 治安悪化の著しいアフガンのカルザイ大統領は開幕演説で、「パキスタンでは、テロリズムとそれをかばう聖域がより深く根を広げつつある」としてパキスタンのギラニ首相を前に同国を名指しで批判。タリバンなどアフガンのイスラム武装勢力パキスタン領を「出撃拠点」にし、活動を活発化させていることに強い不満を表明した。

【関連ニュース】
・対テロ戦で戦略的提携を確認=米・パキスタン首脳会談
・仏大統領、オバマ氏を厚遇=イラン核・アフガンで連携確認
オバマ氏、アフガン大統領と会談=米軍兵士と朝食
・中東・欧州歴訪を開始=まずアフガン、「経験不足」払しょくへ-オバマ
・アフガンへ早期に増派=イラクからは秋に追加削減も-米国防長官

アフガン、印大使館で自爆テロ。インド、パキスタンの動きは。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080708/1215527375
辺りから、パキスタンが非難されてますね。

パキスタンの南ワジリスタンにミサイル攻撃、少なくとも6人死亡=地元住民
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080731/1217517596
では、パキスタンの変貌振りに驚いていましたが、こういう非難があったからなのかもしれませんね。

一応最後にニューヨークタイムズパキスタンが反論している記事を、
諜報機関関与報道 パキスタン側否定
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008080202000119.html
2008年8月2日 朝刊
アフガンの印大使館前テロ

 【バンコク=林浩樹】パキスタンからの報道によると、同国外務省は一日、七月七日にアフガニスタンのインド大使館前で少なくとも四十一人が死亡した自爆テロで、米紙ニューヨーク・タイムズパキスタンの諜報(ちょうほう)機関の関与を指摘する記事を掲載したことについて「ばかげている」と強く非難した。

 同紙は、米政府がテロ実行犯とみられるイスラム過激派とパキスタンの三軍統合情報部(ISI)との通信内容を傍受したことを、匿名の米政府関係者の話として伝えた。

 これに対し、パキスタン外務省報道官は「自爆テロとISIとの関係はまったくない」と全面否定した。