イスラエルが邦人男性拘束=反入植地の活動中−ヨルダン川西岸
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080802-00000128-jij-int
【エルサレム2日時事】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン南方で1日夜(日本時間2日未明)、イスラエルによるユダヤ人入植地の建設に反対する活動のため現場を訪れた日本人男性が、同国軍の設定した侵入禁止区域に立ち入った容疑で、治安当局に身柄を拘束された。関係者が明らかにした。
男性は東京都八王子市出身の志賀直輝さん(27)。イスラエルによる土地接収や家屋破壊がパレスチナ住民の生活基盤を破壊しているとして、入植地拡大などに反対する運動に参加。入植者らイスラエル側とパレスチナ住民が衝突する現場に足を運び、その様子をビデオ撮影するなどしていた。
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その後解放されたようですね。容疑は変わらないようで。
■拘束の邦人釈放=イスラエル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080803-00000049-jij-int
【エルサレム3日時事】テルアビブの日本大使館に入った連絡によると、ヨルダン川西岸ヘブロン南方でイスラエル治安当局に拘束されていた東京都出身の志賀直輝さん(27)が3日、釈放された。
志賀さんは1日、入植地拡大などに抗議する活動に参加していたところ、同国軍の設定した侵入禁止区域に立ち入った容疑で身柄を拘束された。健康状態は良好という。
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平和ボケした日本人が、立ち入り禁止区域に、こっそり入ろうとしたんだろうと思う方もいると思うんですが、「軍」が設定したと言う事で、多分これ↓の事だと思います。長くなりますが引用します。
- 作者: 広河隆一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/05/20
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p47
- 閉鎖地域
土地没収の二番目の法律はかつて英委任統治政府が主としてユダヤ人テロリスト取締りのためにつくった「緊急法(防衛法)」(1945年)である。この109条には「軍司令官は、命令によって、ある市民の、特定の地域における居住を禁じることができる(追放)」とあり、また112条は「軍司令官は、市民の国外追放、財産没収、帰国禁止を命令することができる」、そして119条は「軍司令官は、市民の家屋を没収、あるいは破壊する事が出来る」とある。もっとも多用されたのが125条でこれは「閉鎖地域」と呼ばれ、「軍司令官は、ある地域の閉鎖を命令することができる。この地域に入る事、あるいはそこから出ることは禁止される」というものである。
この125条の場合、閉鎖地域の境界は、一般には明らかにされない。だから人々はこの法を守りようがなく、知らずに法を犯すわけである。これは主としてパレスチナ人が戻ろうとする時に適用され、14の村の土地が閉鎖、没収された。
[…]
p49
緊急法はかつての英委任統治政府がユダヤ人にパレスチナ人に向けて制定したものである。これに対して、パレスチナにいたユダヤ人弁護士全員が「ナチスの法より悪質」と攻撃した。かつて反対した弁護士の中には、のちのイスラエル法務大臣も含まれていた。しかし独立してしまうと、イスラエル政府はこの方がパレスチナ人に適用される限り非常に有効と判断し、積極的にこれを利用するようになった。
多分125条だったんじゃないかなと思います。