国際競争力、日本は9位=米は金融危機でも首位−世界経済フォーラム

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000203-jij-int

 【ジュネーブ8日時事】世界の大手企業などで組織する世界経済フォーラム(本部ジュネーブ、WEF)は8日、世界134カ国・地域を対象に実施した2008年版の国際競争力報告書を公表した。日本は技術革新やビジネスの洗練などが高く評価された半面、マクロ経済政策の安定などは低い評価にとどまり、前年の8位から9位に順位を下げた。

 部門別に日本の評価を見ると、ビジネスの洗練(3位)、技術革新(4位)が高く評価された半面、マクロ経済の安定(98位)、金融市場の洗練(42位)は低い評価だった。特に、農業政策のコストが130位だったほか、政府債務も129位で、非常に厳しく評価された。日本での事業活動の障害要因では、非効率な官僚主義、税制などが挙げられた。

 今回の報告書でトップだったのは、前年と同じ米国。金融危機を背景に、銀行の健全性が厳しい評価を受けたが、技術革新と労働市場の効率性は共に高い評価(1位)を維持した。米国と同様に金融市場混乱の影響を受けた英国は、銀行の健全性への評価が大きく落ちたことが響き、前年の9位から12位に順位を下げた。

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去年8位の記事は
国際競争力、日本は8位に後退=トップ米国−世界経済フォーラム
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071031/1193840543
です。