【ムンバイ同時テロ】アルカーイダ系過激派3人拘束 人質救出作戦続く

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000549-san-int

 【シンガポール=宮野弘之】インド西部の商都ムンバイで起きた同時テロは、インド治安部隊が27日深夜(日本時間28日未明)、タージマハルホテルに立てこもっていた武装集団の3人を殺害、同ホテルを完全制圧した。インドのPTI通信によると、治安当局は28日までに、武装集団が立てこもった同ホテルでパキスタンに拠点を置くイスラム過激派のパキスタン人3人を拘束した。テロによる死者数は127人、負傷者数は327人とされるが、死傷者の数は今後増える可能性が高い。

 ■写真で見る■ ムンバイの空港近くで爆破した車両

 英BBC放送は28日早朝、トライデントホテルの18階に武装集団のメンバー2人が依然、立てこもっていると伝えた。同ホテルは治安部隊が包囲。ユダヤ教聖職者が人質になっているユダヤ教関連施設周辺でも、治安部隊が人質救出作戦を展開し、両方の建物からは爆音や銃声が散発的に聞こえてくるという。

 PTI通信によると、治安当局は、タージマハルホテルで拘束されたパキスタン人3人は、国際テロ組織アルカーイダとのつながりが指摘されるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」のメンバーだとしている。同派は今回の同時テロへの関与を否定している。

 また、インド閣僚の1人は同通信に対し、武装集団が同時テロ前に、両ホテルにそれぞれ司令室を設け、警察官らの殺害や攻撃の対象を決め入念に下準備を行っていたと述べた。

 同時テロでは、トライデントホテルで銃撃を受けた三井丸紅液化ガス関東支店課長、津田尚志さん(38)が死亡、同社東北支店長の結束達也さん(44)は軽傷を負った。日本人7人を含む100人以上が依然、ホテルに閉じ込められているという。

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簡単にアルカイダに結びつけちゃっていいのかなという気はしますが、毎日新聞でも同じ組織が関わっているとの事のようですね。

<インド同時テロ>パキスタン拠点の過激派関与を指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000032-mai-int

 【バンコク栗田慎一】インド西部ムンバイで26日に起きたイスラム武装集団によるとみられる同時多発テロ事件で、インドのメディアはパキスタン側を拠点とするイスラム過激派組織の関与を指摘。インド当局もパキスタン非難のトーンを強めている。今後、インド側が事件とパキスタン軍情報機関の関連などに踏み込みパキスタン政府を非難する可能性もある。印パ両国間で続く和平対話はしばらく停滞を余儀なくされる見通しだ。

 インドのシン首相は27日、武装グループが「恐らく外部との関連がある」と語り、外国勢力の犯行との見方を示唆。AFP通信によると、犯人グループが立てこもっているホテルの制圧作戦を指揮する軍のホーダ少将は「パキスタンは、事件をインド国内の問題に見せかけて、関与している」と語った。

 国営PTI通信は、ムンバイ沖の海上パキスタンの商業船2隻がインド海軍に拿捕(だほ)され、事件との関連を調べられていると報じた。

 地元テレビ「スター・ニューズ」によると、事件発生後に身柄を拘束された犯人グループの1人が「パキスタンから船で来た」と述べ、パキスタンカシミールイスラム過激派組織「ラシュカレ・タイバ」と関係があると供述したという

 これまでもインドでは、テロ事件のたびに当局やメディアが「パキスタンの関与」に言及。01年12月にイスラム過激派がインド国会を襲撃した事件では、インドは軍をパキスタンとの国境地帯に集結させ、「核武装国同士の全面戦争の一歩手前」といわれるまでに緊張が高まった。

 その後、04年から和平対話が開始されたが、約190人が死亡した06年7月のムンバイでの連続列車爆破テロの際は、インド側が直後に予定されていたパキスタン外務次官との協議を延期し、対話にストップをかけた。しかし約2カ月後に両国首脳が会談し、和平対話の全面再開で合意。01年の際のような両国関係悪化には至らなかった。

 パキスタン側には、米国などの圧力でインドとの関係改善を進める以外に選択肢がない。一方のインドには改善を急ぐ理由はなく余裕があるが、国際社会で影響力を強めるためにも、長期的には周辺諸国との緊張緩和が必要だ。インド側は今後、パキスタンの出方を見守りながら、対応を検討していくものとみられる。

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またあまりはっきりしないままビンラディンの名前も出てきてるようで。
<インド同時テロ>背後にビンラディン容疑者の影
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000120-mai-int

 【バンコク栗田慎一】インド西部ムンバイで起きた同時多発テロ事件で、ホテルなどを自動小銃や手投げ弾で襲撃した武装グループは、肉体的にも精神的にも十分な訓練を受けた上で犯行に及んだ疑いが強まっている。米国がアフガニスタンイラクで「対テロ戦」を開始し、国際テロ組織「アルカイダ」指導者ビンラディン容疑者の反米思想の影響を受けた、「ビンラディン・チルドレン」が世界中に増殖する中で起きた今回の事件は、インドにも同容疑者の過激思想が上陸した恐れを抱かせる

 現地報道によると、犯人グループは20歳代中心と若いが、治安部隊幹部は「統率が取れている」と証言し、特殊な軍事訓練を受けた可能性を指摘する。

 01年にアフガンで始まった「対テロ戦」は、多くのイスラム教徒の目には、米国が開始した「反イスラム戦争」と映った。その結果、アルカイダの過激な反米思想が逆に世界に拡散する結果を招いた。

 インドネシア・バリ島で02年10月に起きた爆破テロや、ロンドンの地下鉄などで05年7月に起きた同時爆破なども、アルカイダ的な思想に共鳴した若者らの犯行とされる。パキスタン武装組織が勢力を拡大し、テロが続発しているのも、こうした過激思想の浸透がある。

 地元メディアは、容疑者の一人がパキスタンカシミールの過激派組織「ラシュカレ・タイバ」と関係があると供述したと報じた。同組織はアルカイダと強い関係を持ち、アフガンとパキスタンの国境地域で軍事訓練を施していると言われている

 オベロイ・ホテルに立てこもっていた犯人の一人は27日、複数の地元メディアに「インドのイスラム教徒は政府に迫害されている。座して死ぬより戦って死ぬ」と語った。「テロとの戦い」が、インドの人口の1割を占めるイスラム社会に絶望感を抱くほどの被害意識を増大させ、今回の無差別テロを誘発した可能性が高まっている。

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ちょっと今過去記事参照できないので、このあたりで。