<ガス輸出国フォーラム>国際機構に衣替え 閣僚ら決定へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000034-mai-bus_all

 【モスクワ大木俊治】ロシア、イランなど天然ガス生産・輸出国16カ国で構成する「ガス輸出国フォーラム」の第7回閣僚会合が23日、モスクワで開かれる。フォーラムの規約などを採択し、正式な国際機構として発足する見込み。欧米など消費国は石油輸出国機構(OPEC)のような国際カルテルの形成に向けた動きと警戒しているが、ロシアなどは「ガス版OPECではない」(ヤノフスキー・エネルギー省次官)と強調し、資源開発などでの協力が主眼と説明している。

 タス通信によると、23日の会合には11カ国の閣僚が参加。冒頭、ロシアのプーチン首相があいさつする。規約では執行委員会や事務局の設置などを盛り込み、これまでの緩やかな協議体から国際機構に衣替えする。事務局の所在地をめぐり、ロシアのサンクトペテルブルクテヘランなど4カ所が争っている。

 同フォーラムの初会合は01年だが、07年1月にイランの最高指導者ハメネイ師が「ガス版OPEC」の創設を提唱し、国際的注目を浴びるようになった。天然ガスは国際市場が形成されておらず、2国間の長期契約が主流であることなどから、価格カルテルの結成は当面難しいとの見方が根強い。ただ生産国側は、最近の経済危機や原油価格に連動したガス価格の下落に危機感を強めており、天然ガスの価格が不当に安く設定されているとの不満も出ている。

 タス通信によると、参加国は、アルジェリアボリビアブルネイベネズエラ、エジプト、インドネシア、イラン、カタールリビア、マレーシア、ナイジェリア、アラブ首長国連邦オマーン、ロシア、トリニダード・トバゴ赤道ギニアの16カ国。ノルウェーもオブザーバー参加している。

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によると石油は戦略物資というより国際市場でやり取りされるもので、OPECに価格を決定する力は無いとの事でした。天然ガスについてはそういう状態ではないと書いてあった気がします。

ガス輸出国フォーラムで調べても特に面白そうな記事はありませんでしたが、ガスというと
ロシアがまたウクライナ向けガス供給停止を警告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000524-san-int

 【モスクワ=遠藤良介】ロシア国営天然ガス独占企業、ガスプロム社幹部は18日の記者会見で、ウクライナが年末までに約20億ドル(約1700億円)の債務を完済しない場合、来年1月1日からの同国向けガス供給を停止すると警告した。ウクライナの返済額は8億ドルにとどまっているという。来年の供給価格でも双方の隔たりは大きく、交渉は難航が予想されている。

 ロシアは2006年初頭、価格交渉のもつれからウクライナ向けガスを実際に停止、同国経由のパイプラインでガスを輸入する欧州諸国にも影響が出た。

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とやってますね。
水と油?ウクライナと露のガス価格交渉
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081002/1222959688
では、

ロシアは今年、ウクライナ向けガスを1000立方メートル当たり179・5ドルで供給しており、ロシア政府系ガス独占企業ガスプロムは来年の供給価格を400ドルまで引き上げる意向を示している。

と言っていましたが、12/19の記事は価格いくらでもめてるのかまでは分かりませんね。ティモシェンコ氏は対ロシアでは強硬ではなく話し合おうというスタンスだったはずですが。