世界進出へ日本人ネット構築 華僑に倣い「和僑」で支援

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 海外に拠点を移し活躍する日本人起業家のネットワーク「和僑会」が活動の場を広げつつある。和僑」とは、海外でコミュニティーを築き、連携を深める中国人ネットワーク「華僑」に倣ったもの和僑会では情報や販路開拓、人脈を共有する日本人サポート組織として、ビジネス展開を後押しする。商慣習の違うアジアでの起業や経営リスクを少しでも軽減するのが狙いだ。今月中に、海外進出を目指す起業家による「東京和僑会」が発足、来春には香港では世界大会も開催される予定だ。海外の和僑会を通じ、日本企業の進出支援を加速し、世界に根を下ろした日本人ネットワークとして存在感を高めたい考えだ。

 和僑会は2004年に香港で発足し約400人のメンバーを抱える。現在までに上海、深セン、台湾、モンゴル、シンガポールに活動拠点を築き、交流会やビジネスマッチング、海外視察などの活動を続けている。

 日本経済の閉塞(へいそく)感が強まった10年ほど前から、日本を離れ、成長著しい中国やアジアで起業する日本人が増えたが、商慣習の違いや、資金繰りの悪化、現地情報不足などから経営に行き詰まる起業家が相次いでいた。現地で成功した日本人経営者が事業相談に乗るなどでノウハウを供与し、現地での共存共栄をはかるのが目的だ。「華僑は海外でも大きな影響力を持つが、日本人組織は存在感が薄い。和僑会を通じて、高い志を持ち世界を舞台に活躍する日本人を増やしたい」(三浦忠・東京和僑会事務局長)と意気込む

 東京和僑会では、中国など海外展開を目指す起業家がメンバーとなり、華人経営を学ぶ勉強会開催や、語学研修を行うほか、海外の和僑会をつなぐ窓口として、ビジネスサポートを行う。

 米国発金融不況を契機に、海外から撤退する和僑会メンバーも増えつつあるのが実態だ。しかし、メンバーの多くは「一度は日本を捨てて飛び出した者が多い」(和僑会メンバー)ことから、日本に戻ることもできず、途方に暮れているケースもある。東京和僑会発足を受け、海外進出を目指す企業のサポート役として活動の場を提供する。

 東京和僑会は香港貿易発展局や日本貿易振興機構ジェトロ)などの支援を受ける予定で、現地最新情報を交換する勉強会なども開催する。海外の日本人起業家のネットワーク化がさらに進みそうだ。

こういうのはぜひ頑張って欲しいですね。日本は総合安全保障の国ですから、いい意味での影響力や、経済力を獲得して欲しいです。