ロシア 欧州3カ国供給量低下 ウクライナ向けガス停止で

最近のウクライナのガス事情は
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2014.3追記:ウクライナの事はこちらにまとめました。
ウクライナで今まで起こってきたこと。(1:2013年まで分)
ウクライナで今まで起こってきたこと。(2:2014年1月分)
ウクライナで今まで起こってきたこと。(3:2014年2月分)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000019-maip-int


ロシアと欧州を結ぶ主な天然ガスパイプライン

 【モスクワ大前仁】ロシアがウクライナ向け天然ガスの供給停止に踏み切ったことを受け、同国経由でロシア産ガスを輸入しているポーランドなど欧州3カ国で2日、ガス供給量の低下が確認された欧州連合(EU)は、供給量低下の影響が広がった06年の再現を懸念しており、ロシア、ウクライナ両国に早期解決を呼びかけた。

 AFP通信などによると、ロシア産ガスの供給量がルーマニアで30〜40%、ハンガリーで約25%、ポーランドで6%減少した。

 ロシア政府系天然ガス企業ガスプロムは当初、「欧州へのガス供給を保障する」(ミレル社長)としていたが、欧州市場での供給低下を受け、同社のメドベージェフ副社長は「ウクライナがガスを抜き取っている」と批判した。同社はベラルーシなどウクライナを迂回(うかい)するパイプラインによる供給量を増やして対処した。

 EUは域内のガス需要の2割をウクライナ経由のロシア産に依存する。今月EU議長国となったチェコは2日、「欧州への即時完全供給再開を求める」と緊急声明を発表。インタファクス通信によると、EUは9日にロシア、ウクライナを交え、この問題で会合を開く見通しだ。

 先月31日まで続いたウクライナとの交渉では、ロシアは1000立方メートル当たりのガス価格を08年の約180ドルから09年は250ドルに値上げする姿勢をみせた。だが、交渉決裂を受け、ガスプロムは1日、欧州と同レベルの418ドルに大幅値上げすると表明、打開は困難な情勢。ウクライナ側のガス代金未払いに関する延滞金6億ドルの扱いやウクライナ領内を経由する欧州向けガスの通過料についても双方は対立している。

 ロシアがウクライナに対し強硬姿勢を見せた背景には北大西洋条約機構NATO)への早期加盟を求めるユーシェンコ大統領へ圧力を強める一面もある。同大統領とティモシェンコ首相が政争を続けていることも、同国の立場を弱めている。

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ヨーロッパのパイプライン事情についてはこちら↓から、
ウクライナ向けガス供給を全面停止、ロシア独占企業が発表
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090101/1230817341

ウクライナとロシアのガス交渉についてはこちらから↓
水と油?ウクライナと露のガス価格交渉
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081002/1222959688