同時テロに過激派関与の証拠、印外相がパキスタンに提示
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000037-yom-int
【イスラマバード=佐藤昌宏】インドからの報道によると、同国のムカジー外相は5日、記者団に対し、昨年11月下旬に西部ムンバイで起きた同時テロにパキスタンのイスラム過激派が関与したとする証拠をパキスタン政府に提示したことを明らかにした。
証拠は、事件で唯一逮捕されたパキスタン国籍を持つモハマド・アジマル・アミル・イマン容疑者の供述調書や、同容疑者がパキスタンにいる過激派組織「ラシュカレ・タイバ」幹部と衛星電話で連絡を取り合った際の通話記録など。
インド外務省次官が5日、在ニューデリーのパキスタン大使館に渡した。
ムカジー外相は、「パキスタン政府が早急に自国内での捜査を進め、結果を共有することを期待する」と語った。
一方、パキスタン外務省報道官は本紙に、証拠の提示を受けたことを認めたものの、「信ぴょう性について調査する」と述べるにとどめた。同国は、協力の条件として証拠の提示をインド側に求めていた。
産経新聞によるとGPSのデータもあるようで。
■インド、パキスタンに過激派テロ関与の証拠渡す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000563-san-int
インド政府は5日、昨年11月末のムンバイでの同時テロにパキスタンの過激派がかかわっていたことを示す証拠を渡した。ロイター通信によると、インドのムカジー外相は会見で「証拠はパキスタンの(過激派)分子と繋がっている。パキスタン政府が直ちに捜査に取りかかり、犯人に裁きを与えるため捜査結果を知らせてもらいたい」と語った。
外相によると、証拠には生き残った犯人の自供のほか、「パキスタン国内の分子」との通信の詳細、GPSや衛星電話のデータが含まれているという。
パキスタンのクレシ外相は「これらの書類を注意深く分析し理解し、自分に誠実であることが、われわれの義務だ」と述べ、慎重に扱う姿勢を示した。
ムンバイ同時テロでインド政府は、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派勢力ラシュカレトイバの犯行としている。これに対し、パキスタン政府はラシュカレトイバの関連組織のメンバーを拘束したが、テロとの関連を示す明確な証拠がないとして、インドが求める犯人引き渡しなどには拒否してきた。(シンガポール 宮野弘之)
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ただ、ムンバイの同時テロの犯人像は
■インド同時テロ犯人像は?
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081206/1228583535
で、かなり謎に包まれている事を書きました。まぁでも言われていたパキスタン統合情報局(ISI)の関与はさすがに今回出てきませんね。いままでもインドがISI関与と言っても証拠が出てきたことは無かったようですが。
その後
■<インドテロ>実行犯、地理を熟知 地元に手引き者か
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081225/1230177480
というのも書きました。まだこの一件で、かたがつくような気がしません。
また、
■<ムンバイ同時テロ>インド漁船に関与容疑
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081228/1230442561
というのもありました。
田中宇氏が
■ムンバイテロの背景
http://tanakanews.com/081202Mumbai.htm
イスラム過激派の犯行だとすると、可能性があるのは、実体不明のアルカイダではなく、ムンバイのイスラム系のマフィアを牛耳ってきたビジネスマン、イブラヒム・ダウドが絡んだ犯行だ。
と書いてらっしゃって、印パ関係が改善すると、そのイブラヒム・ダウド氏が自分の身がパキスタンに拘束されインドに引き渡されると考えて、印パ関係を悪くするテロを実行したということです。
しかし、調べてみるとこの記事が出た後
■インド、テロ容疑者20人の引き渡しをパキスタンに要求
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812020027.html
インド・ムンバイ――インド・ムンバイの同時テロ事件でインド政府は1日、パキスタンに対し、同国内にいると見られるテロ容疑者の引き渡しを要求した。
インドのムカジー外相はパキスタンの駐インド大使を外務省に呼んで容疑者約20人のリストを手渡したと記者団に語り、「パキスタン側の回答を待つ」と述べた。
容疑者リストには、1993年にムンバイで起きた連続爆破事件で指名手配されているダウド・イブラヒム容疑者や、1999年のインド航空機乗っ取り事件で人質の解放と引き換えにインドの刑務所から釈放されたマスード・アズハル容疑者が含まれる。
パキスタンのギラニ首相は1日、テロ事件の捜査ではインドの当局に全面的に協力するが、インドはまだ、事件に関する証拠をパキスタンに提示していないと話した。
テロ実行犯唯一の生き残りとしてインドの警察に拘束されている1人は調べに対し、実行犯10人はパキスタンの非合法武装組織が運営するキャンプで訓練を受けた後、海上からムンバイに潜入したと供述している。
と、彼の結局身柄引き渡し要求が出ています。まぁ誰が何のために起こした犯罪なのか、今後も見て行く必要がありますね