中国、暴動やデモ相次ぐ 不満層と反体制勢力の“合流”警戒

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090220-00000620-san-int

2月27日8時56分配信 産経新聞

 【北京=野口東秀】中国では今年に入り、職を失った農民工(出稼ぎ労働者)に加え、土地の強制収用に反発する農民や元軍人らによる暴動やデモなど、当局への抗議行動が全国各地で相次いでいる。その規模は数百から数千人にのぼり、社会不安が顕在化し始めたとの見方も出ている。当局は、これら住民の不満層と、チベットなどの民族独立派、民主化活動家などが合流し、混乱が拡大する事態を警戒している。

 「内外の敵対勢力が農民工を利用し、(暴動など)破壊行為を行うことを断固阻止する必要がある」

 中国紙によると、労働者組織、中華全国総工会の孫春蘭副主席は17日、こう述べ、暴動やデモを防ぐために農民工に資金を無利息で貸し付けるなどの措置を講じる考えを示した。

 公式発表では、2500万人の農民工が年内に失業する危機にある。経済の動向次第ではこれがさらに増え、暴動や犯罪も増加するとみられている。

 さらに、3月にはチベット動乱から50年、4月には気功集団「法輪功」の中南海包囲事件から10年など、当局が神経をとがらせる“記念日”を迎える。

 このため、党直属機関は今月1日、関係当局に「2009年全国社会治安総合管理の要点」を通達し、その中で、▽内外の敵▽民族の分離独立派▽暴力・テロ組織▽極端な宗教団体−の各勢力による「破壊活動を徹底して抑え込む」などとした方針を示した。

 関係者によると、公安省は今月中旬、北京に全国の公安幹部を集め、今年10月に行われる「建国60周年記念式典の成功」を昨夏の北京五輪と同列視し、今年の優先課題と位置づけ、強い危機感をにじませた。

 政府はこれを受け、農民らを対象にパソコン教室を実施するなど、社会格差を是正する取り組みを行う一方で、6月4日の天安門事件20周年をにらみ、反体制活動や抗議行動を封じ込めるため、大量の当局者を動員して北京の警戒を強化する予定で、「硬軟両様」の対策をとり始めている。

 温家宝首相は今月、失業した農民工や就職難の大学生との座談会を開き、民意を重視するとの姿勢をアピールし、指導部の強い危機感を印象付けた

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独立運動不参加盛り込む 仏教協会チベット分会

最終更新:2月27日8時56分

法輪功はともかくチベット問題で北京の警戒を強化することになんか意味があるんでしょうか?
まぁチベットのほうも締め付けているとは思うのですが。
チベットは安定」=中国
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090224/1235485852

暴動鎮圧で犠牲になったチベット族への哀悼から新年を祝う行事を取りやめるなどの動きがあり、当局が警戒を強めている。

とありました。