北朝鮮のミサイル開発、イランが協力か…米専門家指摘

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090403-00000046-yom-int

 【ワシントン=本間圭一、宮崎健雄】北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」名目で準備する長距離弾道ミサイル発射で、イランが協力しているとの見方が浮上している。

 米国の専門家らが指摘しているもので、北朝鮮、イランの両国が核技術とミサイル技術を相互に提供しあい、「核ミサイル」開発を急ぐ構図になっているという。

 3月26日に公表された、北朝鮮舞水端里(ムスダンリ)に設置されたミサイルの商業衛星画像を見て、米民間研究機関グローバル・セキュリティーのミサイル専門家チャールズ・ビック氏は「発射場でほこりを防ぐ構造がイランの設備とそっくり」と述べ、ミサイル組み立て施設のレイアウトもイランの建物と酷似していると指摘する。

 衛星写真を解析すると、管制設備の付近にバスや賓客用乗用車が確認できたという。ビック氏は「テヘランからの客だろう」と話す。同氏によると、イランには北朝鮮のための専用エンジン試験場があり、今回発射されるとみられるテポドン2改良型のエンジンもイランで燃焼試験が繰り返されたとみられる

 また、米政府当局者は本紙に「イランの技術者は、たびたび北朝鮮を訪れている」と明言する。

 別の民間機関ブルッキングス研究所の報告などによると、北朝鮮は1983年にイランと弾道ミサイル開発の相互支援協定を結び、93年に、北朝鮮が中距離ミサイル「ノドン」を売却することで合意した。

 北朝鮮による98年と2006年のテポドン発射実験にもイラン技術者が立ち会い、成果はイランが今年2月、初の「人工衛星」を打ち上げたロケット「サフィール2」にも応用された可能性が高い。ロケットの最終段を制御して衛星を軌道に乗せる技術などがイランから北朝鮮に還元された可能性がある。米ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「北朝鮮とイランは互いに支え合う関係。改良した技術を交換しあっている」と指摘する。

 問題は、今回発射予定のミサイルが、米本土に届く長射程を有する可能性だ。データはイランにも渡り、核開発疑惑があるイランに利用される恐れがある。主にイランの弾道ミサイルに備える東欧へのミサイル防衛(MD)配備計画をめぐる米国内の議論にも早くも波紋を投げかけている。

推測がずいぶん多い記事です。

2008/3には
イラン代表団 核協議? 2月末に極秘訪朝
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000079-san-int

 【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、核計画の申告問題が焦点となるなか、イランの代表団が2月末にひそかに北朝鮮を訪問したことが19日、分かった。6カ国協議関係者が明らかにしたもので、申告内容を北朝鮮側と協議するのが目的とみられるという。

 同関係者によると、訪朝したイランの代表団は最高安全保障委員会原子力庁の高官3人らで構成され、平壌北朝鮮高官と会談したもようだ。

 北朝鮮とイランの核開発について、パキスタンムシャラフ大統領は、「核開発の父」といわれたカーン博士が両国に協力したことを認めている。カーン博士は核兵器の原料となる高濃縮ウランの製造に使われる遠心分離機などを提供したとみられている。ただ、カーン博士がどの程度まで協力をしたのかいまだに不透明さが残っている。

 同関係者は「過去の核開発活動問題が再燃することは避けたいという点では、両者の思惑は一致している」と指摘。しかも、米国家情報評価(NIE)が昨年12月、イランの核兵器開発計画は2003年に停止され、再開されていないもようとの分析結果を発表した後だけに、「イラン側としては代表団を平壌に送ることで、申告問題に関し巻き込まれないよう北朝鮮に圧力をかけるねらいがあったのでは」(同関係者)とみられている。

 北朝鮮の金桂寛外務次官は13日、ヒル米国務次官補とジュネーブで会談したが、ウラン濃縮と拡散を全面否定した。

 また、同関係者は「協議の別の目的として、引き続き技術開発の面での協力関係を維持したいとの目的があるのではないか」と語る。マコーネル国家情報長官は2月末に上院軍事委員会に提出した書面のなかで、「北朝鮮がイランに対して弾道ミサイルを売却した」と記した。メープルズ国防情報局(DIA)局長も「(北朝鮮から)核兵器関連技術が海外に拡散した可能性もある」との懸念を示した。

 昨年9月、イスラエル軍により空爆を受けたシリアの施設内に北朝鮮技術者がいたとの疑惑が出るなか、米議会を中心に北朝鮮の拡散問題を追及する声が強まっている。北朝鮮、イランともに核開発での協力については否定している。

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 ≪在日イラン大使館の話≫

 「そうした主張は断じて否定する。ある情報源からの根拠のない非難を広めるのは政治的動機によるもので、イランと日本の良好な関係を傷つける狙いがあると信じる。過去に何度か述べたとおり、イランと北朝鮮の間にはいかなる軍事および核をめぐる関係もない」

ここら辺はホント誰が言うことが正しいのかって感じです。