中国「ミサイル」表現使わず、日米と認識に差…安保理

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090406-OYT1T00627.htm

北朝鮮情勢

 【ニューヨーク=白川義和】国連安保理が5日開いた緊急非公式協議では、北朝鮮のミサイル発射の脅威をどう認識するかをめぐり、日米と中国の差が改めて浮き彫りになった。

 高須幸雄国連大使は協議後、記者団に対し、発射は「日本の安全保障にとって深刻な問題であり、国際の平和と安全への脅威でもある」と強調した。2006年の北朝鮮の核実験を受けて採択された決議1718が、核兵器の運搬手段である弾道ミサイルの放棄も義務づけていることから、「それにもかかわらず、ミサイル技術を使った発射実験を行ったのは明白な決議違反だ」と述べた。

 ライス米国連大使も記者団に「弾道ミサイル技術を使った発射自体が明白な決議違反」とし、弾頭に衛星が載っていても関係ないとの考えを示した。さらに、「この行動は安保理の明確で強い対応に値する」とし、新決議を求める姿勢を鮮明にした。

 これに対し、中国の張業遂国連大使は記者団に「我々は北朝鮮のロケット打ち上げに留意し、関係国が示した懸念にも留意する」と述べるにとどまり、「ミサイル」の表現を使わなかった。また、安保理の対応としては「慎重かつバランスのとれたもの」が求められるとし、日米をけん制した。

 日米と中国の溝は大きい中、各国大使は安保理が全会一致での決定を目指すべきだと強調している。日本が目指す安保理の「迅速かつ強い措置」に向け、妥協点を探るぎりぎりの交渉が今後、展開されることになる。
(2009年4月6日14時33分 読売新聞)

中国はやっぱり北朝鮮よりですね。