イラク、クルド人自治区の油田から原油輸出開始へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000216-reu-int


 5月10日、イラク当局がクルド人自治区の油田から原油の輸出を開始すると明らかに。写真はクルド人自治区原油施設で9日撮影(2009年 ロイター/Azad Lashkari)

 [バグダッドスレイマニア 10日 ロイター] イラクは、クルド人自治区の油田から原油の輸出を開始する。イラク石油省のスポークスマンが10日、ロイターに対し明らかにした。

 スポークスマンのアシム・ジハード氏は、クルド人自治区北部に位置する油田からのパイプラインがイラクの輸出用パイプラインに接続され次第「イラク石油省は、クルディスタンから原油輸出を開始する」と述べた

 その上で「クルディスタンからの輸出開始でイラク原油輸出能力は増大する。収入は全てイラク政府のものとなる。石油省はイラク原油生産量と輸出量の増加のためのあらゆる手段を支持する」と述べた。ただ同スポークスマンは、輸出開始の具体的な時期については言及しなかった。

 ジハード氏の発言に先立ち、クルド自治政府のハウラミ天然資源相は、イラク国外からロイターに対し電話で「クルド自治政府に対し、イラクのパイプラインを通して(トルコの)セイハンへ原油を輸出することを許可する電子メールを、イラク石油省から受け取った」と述べていた。

 また、クルド自治政府は8日、自治領内のタウケ油田からの輸出を6月1日に開始すると発表。これに加え、自治領内の別の油田、タクタク油田からも輸出も開始するとしている。当初の輸出量は、タウケ油田が日量6万バレル、タクタク油田が日量4万バレル。

 クルド自治政府は、自治領内の原油埋蔵量を少なくとも400億─450億バレルと見積もっており、カナダのアダックス・ペトロレアム、ノルウェーのDNOインターナショナルなどと契約を締結。DNOインターナショナルはすでにタウケ油田の開発に着手している。

 また、英ヘリテージ・オイルは前週、クルド人自治区のミラン・ウエスト油田で最大42億バレルの埋蔵量を持つ油田を発見したと発表。今年中に生産を開始したいとしている。

イラクが韓国向け原油輸出を停止、クルド地方政府との石油開発合意に抗議
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080130/1201701864
というのもあったのですが、驚いたのはクルディスタンと言う言葉が使われていることと(クルド人の自治はそこまで認められている?しかし)、収入は全てイラク政府のものとなるということです。

キルクークについては
ライス国務長官がキルクークに飛んだと読んで、ちょっと調べてみました。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071220/1198169622
などを参照。