67年の学生射殺警官は東独スパイ=西独大荒れのきっかけ演出

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090523-00000025-jij-int

 【ベルリン22日時事】22日付のドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネなどによると、旧西独で反体制活動が過激化するきっかけとなった1967年のデモ学生射殺事件で、発砲した警官が旧東独の秘密警察、国家保安省(シュタージ)のスパイだった事実を示す資料が見つかった

 旧西ベルリンで67年6月2日、イランのパーレビ国王の訪問に反対する学生デモが行われた際、ベンノ・オーネゾルク氏=当時(26)=が警官のカールハインツ・クラス氏(81)に射殺された

 シュタージに関する情報を収集する機関が発見した資料によれば、クラス氏は東独の支配政党、社会主義統一党の党員だった。55年にシュタージに勧誘され、西ベルリン警察に関する情報を提供していたという。同氏は22日、地元紙に対し、シュタージに協力したことはないと否定した。

 西独ではこの事件を契機にデモが暴力的になった。また、70年代から80年代にかけてテロを繰り返した極左組織、ドイツ赤軍派の台頭を許すことになった

【関連ニュース】
・〔写真特集〕多発する銃犯罪
・米兵発砲、同僚5人死亡=基地内のメンタルケア施設
・結婚披露宴で44人殺害=両家の対立が原因
・大学で銃乱射、13人死亡=アゼルバイジャン
天安門事件発砲、トウ氏が命令=親中派要人が異例の名指し

実はヨーロッパの歴史にも詳しくないんですが、こういう争いがあったんですね。