ソマリア海賊、5月乗っ取りの貨物船解放 身代金獲得か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090720-00000006-cnn-int
(CNN) ドイツ外務省当局者は20日までに、アフリカ東部のソマリア沖で今年5月、海賊に乗っ取られていたドイツの貨物船や乗組員が同日、解放されたと述べた。約1億7000万円の身代金が支払われたとの情報がある

同船は解放後、自力航行で近海の寄港地へ向かったとみられる。11人の乗組員全員がルーマニア人。乗組員に危害が加えられていたのかなどは不明。

ケニアに拠点がある「東アフリカ船員援助計画」によると、同船は5月5日、コメ約1万トンを積み、サウジアラビア・ジッダへ向かう途中、イエメン南方沖で襲撃されていた

ソマリア沖や同国北部のアデン湾は世界最悪の海賊多発海域。

国際海事局の海賊情報センター(本部クアラルンプール)は今月15日、世界の海域で今年上半期に発生した海賊事件は前年同期に比べほぼ倍増したと報告。アフリカ東部のソマリア沿岸で激増したのが主因となっていた。上半期の発生件数は240件。前年同期は114件だった。ソマリア北部のアデン湾では今年、86件。ソマリア沿岸は44件となっている。

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2009/05の報道
アデン湾でまた海賊 ドイツ企業の貨物船襲撃、乗っ取る

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905060029.html
(CNN) 米海軍当局者は6日、アフリカ東部のソマリア北部にあるアデン湾で4日、ドイツ企業が保有する貨物船が海賊に襲われ、乗っ取られたと述べた。乗組員はルーマニア人の11人で、安否などは不明。

アデン湾は世界最悪の海賊多発海域。乗っ取られたのは、カリブ海アンティグア・バーブーダ船籍の貨物船ビクトリアで、搭載する貨物の中身は不明。乗っ取り犯からの要求事項も分かっていない。

ソマリア沖の海賊は、数百万ドル規模ともされる身代金支払いを狙って昨年初期以降、激増。これを受け、米国、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構NATO)、日本、ロシア、インドなどが艦船を派遣して監視、商船護衛などの任務に就いているが、減少する気配はない。また、海賊を拘束するものの、主権や捜査権限が絡み、釈放する例も多い。

国際海事局によると、アデン湾で昨年発生した海賊事件は130件以上。今年の第1四半期では前年同期比で10倍の水準となった。ソマリアの海賊は19隻前後を依然、拘束、身代金交渉をしているとみられる。ソマリアでは1990年初めから政府、軍閥間の抗争、イスラム武装勢力の暫定政府への攻撃などで無政府状態となっている。米国は国際テロ組織アルカイダの勢力浸透も指摘、ソマリアの拠点に空爆を加えている。

海賊には反政府武装勢力軍閥の関与も指摘されている。

海賊対策 EU、NATOが連携強化へ 作戦海域を拡大
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090522/p4
の地図によるとイエメン沖ということは、アデン湾ということでいいんだと思います。主権や捜査権限についても上のリンク先だとケニアに任せると言う感じでした。