<中央アジア>ウイグル暴動に国境越え憂慮

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090722-00000029-mai-int
 【ビシケク大前仁】中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチで起きた大規模暴動をめぐり、隣接する旧ソ連キルギスカザフスタンではウイグル系住民が同胞に対する中国当局の「弾圧」に憂慮を深めている。一方で、対中関係を重視するキルギス、カザフ両政府は中国への批判を避けており、ウイグル系住民からは「大国が相手なので仕方がない」とのあきらめも聞こえてくる

 キルギスとカザフには、それぞれ約5万人、約30万人のウイグル系住民がいるウイグル人キルギス人、カザフ人は同じトルコ系民族で、大多数がイスラム教徒という接点がある

 自治区のカザフ国境に近い伊寧出身で、キルギスの首都ビシケクに住むアブドラシドさん(73)は、暴動について「(約200人が死亡したとする)中国政府の発表は信じない。もっと大勢のウイグル族が殺されているはずだ」と話す。アブドラシドさんは中国が自治区統治を本格化した後、1955年にソ連時代のキルギスへ移住した。

 自治区から出稼ぎに来るウイグル族も多い。カシュガルに家族を残しビシケク中心部の市場で衣類などを売る男性(40)は、暴動に関する記者の質問に答えようとしなかった。市場内で飲食店を営むウイグル族の男性(44)は「(中国批判をすれば)誰かに聞かれて、カシュガルの家族に危害が及ぶことを恐れているのさ」と代弁した。

 インタファクス通信によると、カザフのアルマトイでは19日、カザフ在住のウイグル系組織が中国政府に暴動の原因究明を求める集会を開き、約8000人が参加した。ただ、集会は当局の許可の下で行われ、中国批判のトーンは抑制された。

 また、キルギスウイグル系組織「キルギスウイグル協会」のアクバロフ理事長(54)も中国当局による武力弾圧を非難する一方、中国大使館への抗議など組織的な抗議行動は避けてきた。キルギスで今月23日に行われる大統領選挙を控え、情勢の不安定化を懸念する政府に配慮したものだ。キルギスやカザフはソ連崩壊後、大国・中国への経済依存を強めている。アクバロフ理事長は「キルギス政府が中国を批判できないことは理解できる」と語った

【関連ニュース】
中国:ウルムチ暴動で自治区主席 犠牲者補償金倍増を表明
中国:ウイグル暴動 当局発表の死者197人に
中国:ウルムチでネット遮断 国際電話も 当局が統制強化
中国:ウルムチ暴動の死者192人に 新華社
中国:石油工場で爆発…ウルムチ暴動1週間、厳戒態勢続く

カテゴリ[中央アジア]をごらんいただければ中央アジアアメリカ、ロシア、また中国への対抗馬として韓国が入ってきてると言うことが分かると思います。中国のみに経済依存しているという最初の記事の内容には疑問を感じます。

追記:
カテゴリ[中央アジア]は大分流れてしまったので、
<ロシア>キルギスに新基地要求 米に対抗 アフガンにらむ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090712/p1
あたりからたどって下さい。