中国が米国を“絶命させる”電磁パルス兵器開発か―台湾報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091022-00000062-scn-cn

 22日付環球時報は、台湾紙・中国時報が、「中国が電磁パルス兵器を開発中の可能性」と伝えたと紹介した。弾道ミサイルへの搭載も可能で、米国の軍事能力を「絶命」させる兵器を作り出す可能性があるという。

 中国時報は、中国共産党中央軍事委員会が10月1日の建国60周年の直前に、江蘇省南京市内で解放軍理工大学の周璧華首席教授に一等功労賞を授与したことに注目した。授与の理由は電磁パルス兵器の分野で卓越した功績が認められたためという。

 電磁パルスは急激に増減するパルス状の電磁波で、大出力であれば電子機器・装備の機能を止めたり、永久的な損傷を与える核兵器使用の際に発生するが、電子回路によっても作り出すことができる。

 電子回路による電子パルス兵器は非破壊・非殺傷兵器として想定されている。ただし、相手の電子装備に損傷を与えるほどの大出力は実現が難しい米軍も研究しているとされるが、これまでのところ、実用化の発表はない

 中国時報は、「中国が電磁パルス兵器を完成させれば、米軍すらどうすることもできなくなる」、「ミサイルに搭載することも考えられる」などと論じた。

 軍事面での電磁パルスの研究は世界的に、相手国が核兵器を使用した場合などを想定して、「自国側電子機器の機能不全」を阻止することを念頭に進められてきた。北京の軍事専門家は「周首席教授はこれまで、主に電子パルスからの防御を研究しており、攻撃面にはタッチしていない。ただし、中国が電子パルス防御の研究を明らかにしたことは、電子パルス兵力について新たな進展があったことを意味する」と述べた。

 周首席教授は70歳間近される。軍はこれまで、定年にともなう退職を、3回にわたって延期した。破格の扱いを続けていることからも、周首席教授が極めて重要視されていることが分かるという。(編集担当:如月隼人)

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「中国は北の非核化か日本の核武装を選ぶべき」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090724/p2
でも電磁パルス弾の話が出てきましたが、北朝鮮だけが研究していると思っていました。まぁ核兵器使用の際の電磁波の対処では光ファイバーでのインターネットなどもありましたから、どこでもやってるんですね。