「貨物はイラン行き」 タイで押収の北朝鮮製兵器、関係者が証言
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091219/asi0912191914000-n1.htm
タイ当局に摘発された、北朝鮮製兵器を積んでいた貨物機=12日、バンコクのドン・ムアン空港(ロイター)【シンガポール=宮野弘之】タイの首都バンコクに着いた貨物機から北朝鮮製とみられる武器が見つかった事件で、関係先企業の幹部は19日までに、積み荷は北朝鮮からウクライナを経由しイランへと送る契約だったことを明らかにした。ただ、積み荷の中身については油田掘削用の部品とされ、武器とは知らなかったと強調した。一方、使われた貨物機は、直前までセルビアの武器取引業者が関係する企業に登録されており、北朝鮮の武器取引に、これら「武器商人」が深くかかわっていた可能性が高い。
これまでの各国の当局の調べでは、積み荷から大量の武器や弾道ミサイルの部品などが見つかった貨物機はグルジアにある貨物輸送会社「エア・ウエスト」の所有で、ニュージーランドのオークランドに本社を置く「SP貿易」に貸し出していた。ニュージーランドの地元メディアによると、SP貿易の登記簿には総支配人としてルー・チャンという名前が載っており、さらに同社の株式は、同じくニュージーランドのVICAM・オークランドという企業が所有。そのVICAMは、太平洋のバヌアツにあるGTグループが所有していた。SP貿易などには連絡が取れなかったが、GTグループの営業担当責任者のイアン・テーラー氏は18日、本紙の電話取材に応じ、今年7月22日に英国のある顧客企業から依頼を受けSP貿易の会社登記を行ったが、SP貿易の業務内容などは全く知らなかったと話した。
さらに事件後、この英国企業から受けた説明として、SP貿易が香港企業から、油田開発の部品を北朝鮮からウクライナ経由でイランに運ぶため、貨物機を調達するよう依頼され、エア・ウエストから乗員と輸送保険付きで貨物機をチャーターしたことを明らかにした。ただ、英国企業と香港企業の名前は明らかにせず、SP貿易のルー・チャン氏についても面識はないと語った。
一方、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のグリフィス研究員はAP通信に対し、貨物機は以前、カザフスタンにあるベイバーズという企業が所有しており、同社がセルビアの武器取引業者と関係していたことを明らかにした。同機は10月にエアウエストに売却され、11月からSP貿易に貸し出されていたという。
なんという複雑さ全容解明はかなり難しそうですね。