ガザ寄港断念、エジプト到着 リビア慈善団体の貨物船
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000011-cnn-int
カイロ(CNN) リビアの最高指導者カダフィ大佐の息子が率いる慈善団体は14日、医薬品などの救援物資を積みパレスチナ自治区ガザへ航行していた貨物船がガザ寄港を断念し、同自治区に近いエジプト北東部のアリューシャ港へ向かっているとの声明を発表した。エジプト外務省は15日、貨物船が同日朝、アリューシャ港へ到着したと述べた。
ガザ寄港についてはイスラエルが阻止すると再三警告しており、寄港先の変更は衝突など不測の事態が起きることを避けるための措置となっている。イスラエルによるガザ周辺海域の封鎖は、イスラム原理主義組織ハマスへの武器流出阻止を狙っている。ハマスはイスラエルの生存権を認めず、2008年末にはイスラエルと交戦もしている。
リビアのカダフィ慈善基金は、貨物船派遣の目的はパレスチナでの平和追求であり、対立や扇動ではないと声明で述べた。貨物船を送った使命は達成されたとも語った。アリューシャで陸揚げされた救援物資はガザへ搬入される見通し。
イスラエルは自国のアシュドッド港に貨物船が接岸し、救援物資を下ろし、選別してからガザへ陸路運ぶことを提案したが、慈善基金側はこれを拒否した。基金はただ、イスラエル側との今回の接触でガザへの支援活動の継続で同意を得られたとも話している。
希望号は今月10日、救援物資2000トンを積んでギリシャを出港していた。
ガザ沖の地中海では今年5月31日、イスラエル軍によるトルコのガザ支援船団拿捕(だほ)事件が起き、船上などでの衝突で乗組員ら9人が死亡して国際社会の強い批判を招いていた。イスラエルは事件に対する国際的な調査実施を拒否したが、同国軍の独自調査では作戦の一部が不適切だったと認めている。
同国はこの後、ガザへの物資搬送での規制を一部緩和していた。
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出発した時の記事はこれですね。
■リビアがガザ支援船を派遣 イスラエルは阻止の方針
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100712/mds1007121124001-n1.htm
AP通信などによると、リビアの最高指導者カダフィ大佐の次男、セイフイスラム氏の慈善団体がチャーターした船が10日、パレスチナ自治区ガザへの支援物資を積んでギリシャ南部を出港した。イスラエル軍は支援船を阻止する方針。ガザにたどり着けるかどうかは不明で、船はエジプトに向かうとの情報もある。
船には同団体のリビア人や乗員ら計27人が乗り込んでおり、ギリシャ企業などから寄付された米や砂糖、食用油、医療物資など計2千トンを積んでいる。
イスラエルはガザ封鎖を一部緩和したが、同団体は「人道危機は続いている」と指摘している。
イスラエル軍は5月末には支援船を急襲し、9人のトルコ人乗船者らを射殺した。(共同)
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