ノーベル平和賞問題で中国政府「わが国のことは13億人民が決定」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101015-00000022-scn-int
 中国政府・外交部の馬朝旭報道局長は14日の定例記者会見で、2010年のノーベル平和賞受賞者が中国人の民主活動家、劉暁波氏に決まったことについて、「内政干渉」などの言葉を使い、強く反発した。

 馬報道局長は「中国は平等と相互尊重にもとづき、世界各国と対話を進めたいと願っている。われわれは一貫して、どのような国であっても、人権を問題を利用して中国の内政に干渉することに反対してきた」と主張。

 劉氏のノーベル平和賞受賞について「彼ら(ノルウェー・ノーベル委員会)は、何をもくろんでいるのだ。彼らは腹のなかで、中国が発展の道を歩んでいることを不愉快に思っているのか。中国の政治制度が嫌いなのか」などと述べた。

 劉局長は、中国の政治制度が正しいことは、中国が発展してきたことで「すでに答えが出ている」と主張「最も強い発言権を持つのは、中国の13億の人民だ。中国のことは中国の人民が自分で決める。ノルウェー・ノーベル委員会のような偏見を持つ数人に批判の権利はない。その他の西側政府にも干渉する権利はない」、「中国は平和五原則にもとづき、他国の内政に干渉したことはない。他国の中国への内政干渉も許さない。と述べた。

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◆解説◆
 平和五原則は中国の外交の大方針。「領土・主権の相互尊重」、「相互不可侵」、「相互内政不干渉」、「相互互恵」、「平和共存」の5つ。

「相互内政不干渉」、「平和共存」は、社会主義の色彩が極めて強かったかつての中国が、資本主義国と国交を結び、経済交流などを活性化する際の「理論的根拠」となった。日中の国交樹立と平和友好条約締結にも、平和五原則が適用された。

 ただし現在では、中国は「内政不干渉」を理由に「人権問題などで重大な問題がある」とされる国と関係を強化し、資源を買い入れているとの批判がある。(編集担当:如月隼人)

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13億人民の中に劉暁波氏や、08憲章に賛同した約600人
ネット規制、強まる批判 中国学者ら「人権宣言」署名活動
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091016/p4
や、また、
中国共産党引退幹部ら、自由化要求し公開書簡
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101013/p1
の人たちその他大勢が含まれているということは無視でしょうか。

また中国の発展をもって中国は正しいとするなら、中国より前に発展していた欧米から人権の考え方を学ぶべきではないでしょうか。

ちょうど中国共産党総会が始まったところですが、
中国共産党総会始まる…習・副主席の人事が焦点

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101015-OYT1T00818.htm
 【北京=大木聖馬】新華社通信によると、中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)が15日、北京で始まった。

 2011年からの「第12次5か年計画」の基本方針を議論し、最終日の18日に採択する予定。人事では、習近平・国家副主席が党中央軍事委員会副主席に選出されるかが注目される。
(2010年10月15日15時28分 読売新聞)

13億人の意見はどの程度反映されるんでしょうね。