「在外米軍の規模を3分の2に」 米諮問委が歳出削減案

http://www.asahi.com/international/update/1111/TKY201011110373.html
2010年11月11日19時51分

 【ワシントン=望月洋嗣】米政府の財政赤字解消に向けて、オバマ大統領に歳出削減策を提言する超党派の諮問機関「財政責任・改革国民委員会」が10日、共同委員長草案を発表した。在外米軍の駐留規模を現在の3分の2に縮小するなど、国防分野での大幅な削減を求めている

 草案は、2020年までに赤字を計4兆ドル削減するための58の具体策を提示。2012会計年度(2011年10月〜12年9月)予算から削減を始め、2015会計年度には、政府職員の給与削減などで約1千億ドル、国防関連予算の減額で約1千億ドルの歳出削減を目指すべきだ、としている。

 国防分野では、欧州やアジアの米軍基地に駐留する15万人の米兵を10万人に減らせば、85億ドルを節約できると提言。在韓米軍は1万7千人を減らし、駐留兵の家族用施設の整備計画も見直すよう求めている。

 また、米軍普天間飛行場に配備予定の新型輸送機MV22オスプレイの調達を現計画の3分の2以下となる288機にとどめる▽日本への導入も検討される次世代ステルス戦闘機F35の調達数も現計画の半分に減らす▽F35の海兵隊仕様の開発を中止する、などと提案している。

 ゲーツ国防長官は今後5年間で国防予算から1千億ドルの「ムダ」を削り、必要な分野に振り分ける効率的な支出を進めている。これに対し提言は、削った分を転用しなければ15会計年度には280億ドルが節約できるとしている。

 同委員会の最終提言には、18委員のうち14委員の承認が必要。最終案について12月までに投票する予定という。

関連トピックス

バラク・オバマ

キーワード:
オスプレイ
会計年度
国防長官
米軍普天間飛行場
オバマ大統領

こんな記事も

・ 〈Astand〉オバマ大統領就任演説でリスニング
・ 〈Astand〉和英対訳・オバマ大統領就任演説
・ 北米記事一覧
・ 〈Astand〉英語が聞こえる耳
・ 〈Astand〉朝日の時事英語

在日米軍思いやり予算にも影響あるんでしょうね。しかし一方でこんな報道もあったんですが。
オバマ在韓米軍訪問「世界は安心してほしい」

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101111-OYT1T00361.htm
 【ソウル=黒瀬悦成】韓国を訪問中のオバマ米大統領は11日、ソウルの竜山米軍基地を訪問し、在韓米軍将兵を激励した。

 大統領は、「北朝鮮は、米国が決して韓国の安全保障をないがしろにはしないことを肝に銘じるべきだ」と述べ、米韓などが北朝鮮の核放棄に向け、今後も連携を強化していく姿勢を改めて強調した。

 大統領は、北朝鮮が「核兵器保有や(韓国哨戒艦)『天安』攻撃など、敵対行為と挑発を繰り返している」と非難し、「北朝鮮があくまで核兵器保有を目指せば、孤立化を深めるだけだ」と指摘した。

 その上で、「北朝鮮が核保有を断念する)その日が来るまで、自由の境界線(である38度線)で警戒に立つ。世界は安心してほしい」と述べた。
(2010年11月11日11時11分 読売新聞)

韓国、米に延期要請へ 朝鮮半島有事の作戦統制権移管
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100424/p1
とかもあってアメリカは作戦統制権移管に前向きだったりもするんですが、実際どうなるのかよく分かりません。