中国若者の日本観調査(2)「日本の対中ODAを知らない人びと」

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サーチナ 11月16日(火)10時22分配信

 中国の雑誌『小康』が9月27日から10月17日にかけてアンケート「現代の中国の若者の日本に対する意識調査」を行った。今回の調査では、中国全土において無作為に行い、最終的に回収できた有効回答は1296件、それぞれの地区における比率は西部16.59%、中部28.86%、東部54.55%で、回答者の年齢は15歳から35歳まで、そのうちの80.17%が高校生及び大学生で、79.71%が現在あるいは過去に大学またはそれ以上の教育を受けた人たちだった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 中国に対する支援がスタートした1980年から2008年の支援停止までの間に、中日両政府によって署名されたODA協議の合計金額は300億ドル以上で、北京の地下鉄や中国鉄道電化プロジェクト等も、この恩恵を受けている

 今回の調査で「日本の対中ODAやその支援プロジェクトを知っているか」という問いに対し、「まったく知らない」と答えた人が51.62%、「聞いたことがある」と答えた人が38.89%、「よく知っている」と答えた人は9.49%に過ぎなかった。

 日本では、このような状況に対し、中国は「恩知らず」だと不満を抱く人もいる。しかし、中国社会科学院日本研究所外公室主任の呂耀東副研究員はこう言う。「2007年に温家宝総理が日本の国会で演説を行った際、中国人は、日本政府や日本国民からの中国建設事業に対する支持や支援を忘れないと述べている。われわれが日本の友好的行為を認めていることは明らかだ。また、日本が強調することを、なぜ必ず若者すべてに認知させなければならないのか。しかも、ODAはそれ自身、戦略的目的を持っているものだ。」

 ソフトパワー拡張戦略の面から言えば、中国人のODA認識を高めることは、確実に日本の中国におけるイメージアップにつながる。ある男性さんは、ODAを知ることで日本への見方が変わったことを認め、「こういうことが数多く行われることを願っている」と言う。清華大学の学生も、「ODAを知り、日本人の中にも中国に良くしてくれる人がいるのだと感じた」とコメントする。

 しかし、より多くの人たちはODAを知った後、それが純粋に両国友好のためだけに行われているわけではないと考えたり、ODAを日本がいまだ中国に対して戦争賠償を行っていないこととを結びつけ、「支援してくれて当然」という結論に至っている。「私の日本に対する態度は変わっていない」、清華大学の学生は「もし何の利益もない場合、日本は決してこのようなことをしないはずだ」と語る。

 また、別の清華大学の学生は「日本の態度は傲慢(ごうまん)だ、われわれのことを甘んじてほどこしを受ける国だとばかにしているのではないか」と語った。(編集担当:米原裕子)

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最終更新:11月16日(火)16時4分

サーチナ

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いやー日本にも売国する人がいるんですよ。それが両国の友好にとっていい事だと信じているんだかどうだか知りませんがね。あと毅然とした態度でいいんで返してください。