被告拘束できなければ「欠席裁判」 レバノン元首相暗殺

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101120/mds1011201050000-n1.htm
 AP通信によると、2005年のレバノンのハリリ元首相暗殺事件を審理する国際特別法廷(オランダ・ハーグ)は19日、訴追から約60日を経ても被告を拘束できない場合、欠席裁判を開始するとの新規定を決めたと発表した。訴追に伴うレバノン国内の混乱を避ける狙いがあるとみられる。

 同法廷が年内にも、レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラのメンバーを訴追するとの観測が高まっているが、ヒズボラは関与を否定。訴追された場合でも容疑者引き渡しに応じない構えで、元首相や次男サード・ハリリ現首相の支持基盤のスンニ派との衝突に懸念が高まっていた

 新規定は12月1日から発効する。(共同)

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事件について振り返ってみました。
2005/10
シリア内相が死亡、自殺と レバノンに関連の見方も

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200510120033.html
2005.10.12

Web posted at: 20:49 JST

  • CNN/AP

ダマスカス――国営シリア・アラブ通信は12日、同国のガジ・カナン内相が同日午前、執務室で自殺した、と伝えた。シリア政府当局者によると、内相は病院で死亡が確認された。

内相は、1980年代から2003年まで、シリアが駐留軍を派遣し、強大な政治的影響力を及ぼしていた隣国レバノンで情報機関トップの座を務めていたレバノンでは今年2月、反シリアのハリリ元首相の暗殺事件が発生、シリアの関与を主張する広範な反政府デモが起き、国連や米国の強い圧力下で、シリア駐留軍が撤退に追い込まれている。

元首相の暗殺事件を独自に調べる国連は近く報告書を発表する予定で、内相は聴取の対象者の一人になっていたとの情報もある。報告書は、シリア批判が色濃い内容になるとの見方が出ている。

とかなり怪しい成り行きです。カナン内相について書いてある記事で一番新しかったのは、同じく2005/10の
レバノン元首相爆殺 シリア大統領義兄ら関与か

http://www.sankei.co.jp/news/morning/22int001.htm

 【ニューヨーク=長戸雅子】レバノンのハリリ元首相が今年二月に爆殺された事件を調べている国連の独立調査委員会のメーリス委員長は二十日、レバノン、シリアの治安当局がテロ行為に関与したことを示す証拠がある」と明記した報告書を安全保障理事会に提出した。報告書は調査に非協力的なシリアの姿勢も批判した。これにより、事件への関与を全面否定してきたシリアに対し、国際社会の非難が強まるのは必至となった。安保理は報告を受けて二十五日に協議を行う。

 報告書には当初、「容疑者」としてシリアのアサド大統領の義兄の情報機関幹部、アセフ・シャウカト氏ら四人の高官の名前が記されていたが、その後、削除された。

 メーリス委員長はその理由について、二十一日午前、国連本部で記者会見し、「報告書が一般に公開されるものとは思わなかった。調査中のことであり、事務総長にだけ渡すものであれば名前は消さなかった」と説明、削除に何らかの圧力があったことは否定した。

 委員長がアナン事務総長と面会後に名前が消されたとの指摘もある。

 欧州外交筋は対シリア圧力を強める安保理決議案が米国などにより検討されているとし、ボルトン国連大使も二十一日、「次のステップに向かって他の常任理事国メンバーと話をした」と述べており、制裁を視野に入れた“対シリア包囲網”が構築されつつある

 これに対し、シリアのメグダッド国連大使は「シリアは何の関与もしていない。報告書は信用できない」と反論した。

 報告書は、「こんな複雑な暗殺計画が(シリア、レバノン)両国の情報機関が知らないまま実行されたと考えるのは困難だ」との見方に立ち、「シリアの治安機関幹部の承認なく、暗殺計画を決定、実行するのは不可能だ」と結論付けた。

 そのうえで犯行は「訓練された集団が数カ月にわたり準備した」ものと断定、犯行グループがハリリ氏の電話を盗聴し、動静を常に監視していたことを明らかにした。

 レバノンイスラム武装組織のメンバーで事件との関係が指摘される男性が事件当日、複数のレバノン治安機関幹部と電話連絡を取り、ラフード・レバノン大統領にも暗殺の直前に電話していたことも明らかにした。

                  ◇

 ≪ハリリ元首相爆殺事件≫ レバノンの首都ベイルートで2月14日、ハリリ元首相らの車列を狙った爆発事件が発生、元首相らが死亡した。ハリリ氏は親シリアのラフード大統領らと対立していたとされる。真相解明に向けて、国連は4月に独立調査委員会を設置、同委員会は6月から現地調査を進めていた。その過程で事情聴取を受けたシリアのカナン内相がこの12日に自殺する事態も。事件はレバノン国内に反シリア感情を高め、シリア軍はレバノンからの撤退に追い込まれている。

思ったより詳しく把握されてるようですね。容疑者は特定されるような気がしますが、どうでしょうか。