北朝鮮砲撃の各国の反応(続き6)。
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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/searchdiary?word=%CB%CC%C4%AB%C1%AF%CB%A4%B7%E2%A4%CE%B3%C6%B9%F1%A4%CE%C8%BF%B1%FE
各国の国連に関する反応を追っていこうと思うのですが、その前にドイツのこのニュースを
■【北朝鮮砲撃】ドイツ首相が非難 中国に「力を行使すべき」 韓国大統領と電話会談
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101125/erp1011251140000-n1.htm
ドイツのメルケル首相は24日、韓国の李明博大統領と電話会談し、北朝鮮による韓国砲撃を非難するとともに、多数の死傷者を出した韓国に連帯の意を表明した。メルケル氏は「北朝鮮に影響力のある国がその力を行使すべきだ」と述べ、北朝鮮を自制させるために中国などの役割に期待を示した。
また、ウェスターウェレ外相も24日、「このような攻撃は正当化できない」と北朝鮮を非難した。(共同)
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まぁこれは他の国もしてるのと同じような反応ですが、今までドイツは扱ってなかったのでこの機会に。
とりあえず親北朝鮮と見られているロシア、中国の記事から。
まずロシア
■ロシア、砲撃事件の安保理協議に前向き
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101125-OYT1T00891.htm
北朝鮮【モスクワ=貞広貴志】ロシアのラブロフ外相は25日の記者会見で、北朝鮮による延坪島砲撃事件について、「近い将来に国連安全保障理事会が見解を表明することを望む。関係国は責任を認識すべきだ」と述べ、安保理での協議に前向きの姿勢を示した。
ラブロフ外相は、「(米韓が)軍事演習を行うのと、住民の居住地域を砲撃し死者を出すのは全く別次元だ」とも述べ、北朝鮮の行為を非難した。
安保理常任理事国のロシアは、韓国哨戒艦沈没事件などでは、北朝鮮非難に慎重な中国と歩調を合わせてきた。今回は北朝鮮に対する批判を明確にしている。
(2010年11月25日20時08分 読売新聞)
たしかに演習と居住地域への砲撃は別次元です。珍しくまともな事言ってます。ロシアは完全に北朝鮮非難になってますね。
中国に関してはこれくらいしか見つかりませんでした。
■安保理での対応、水面下の調整続く 北朝鮮砲撃、日米韓
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY201011250122.html
2010年11月25日11時3分
韓国の陸軍病院で25日、砲撃で死亡した同僚に黙祷する韓国軍の兵士たち=AP【ニューヨーク=丹内敦子】北朝鮮による韓国・大延坪島(テヨンピョンド)砲撃事件をめぐり、日米韓などの関係国は24日、国連安全保障理事会での対応について水面下での調整を活発化させた。今月の安保理議長国・英国のライアルグラント大使は同日、5常任理事国や日韓などと非公式に意見交換した。ただ、安保理全体で実質的協議に入る見通しはまだ立っていない。
この日午前、韓国の朴仁国(パク・イングク)国連大使が国連本部を訪問。安保理関係者らによると、安保理議場脇の別室で、英国の次席大使らと砲撃事件について意見交換したが、韓国側から安保理の正式議題にするよう求める依頼はなかった模様だ。韓国政府内で慎重に対応を検討しているとみられる。
これまでのところ、韓国以外の国からも実質協議のための緊急会合の開催などを求める要請は出ていない。だが、砲撃事件は「国際社会の平和と安全を脅かす」ものであり、安保理で取り扱わないのは妥当ではないとの意見が国連関係者の間では根強い。安保理内での大きな焦点の一つは、拒否権を持つ中国の対応だ。中国は南北間での対話を重視し、北朝鮮を刺激することを嫌う。このため、日米韓など関係国は緊密に連携しつつ、中国に対して様々なレベルで協力を働きかけながら今後の対応についての方針を固めていくものと見られている。
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・ 〈ロイター〉砲撃めぐる協議、安保理でなく南北間で=北朝鮮国連次席大使(11/24)
・ 安保理、議長声明を採択 哨戒艦事件、北朝鮮の反発必至(7/10)
中国は今までお伝えしてきたとおり、北朝鮮に影響力のある国として各国からの批判の矢面に立っていますが、それに対する反論も今のところ僕には見つかっていません。
韓国に関してもこれまで同様、哨戒艦沈没事件で制裁決議を得られなかった教訓から安保理に働きかける、動きは無いようですね。
また北朝鮮自身の意見も見つかりました。2つ採り上げます。
■金総書記が中朝友好強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000186-jij-int
時事通信 11月25日(木)23時17分配信【北京時事】平壌発の新華社電によると、25日付の北朝鮮・労働新聞は、金正日総書記が中国の無償援助で建設された平安南道大安郡のガラス工場を視察し、「この工場は朝中友好のシンボル。全力で増産し、両国の友好協力の生命力をはっきり示さねばならない」と語ったと報じた。
視察には後継者の三男正恩氏も同行。視察日は伝えなかったが、砲撃事件後の報道には、国際社会が北朝鮮に対する非難の声を強める中、中国との緊密な関係を内外に強調する狙いがあるとみられる。
最終更新:11月25日(木)23時17分
関連トピックス
・ 中国
・ 北朝鮮主なニュースサイトで金正日の記事を読む
ロイター 11月24日(水)6時26分配信
11月23日、北朝鮮国連次席大使は、砲撃の問題は国連安全保障理事会ではなく南北間で協議すべきとの見方を示した。写真は10月、平壌での軍事パレード。KCNA配信(2010年 ロイター)[国連 23日 ロイター] 北朝鮮の朴徳勲国連次席大使は23日、北朝鮮と韓国の国境付近で起きた砲撃について、国連安全保障理事会ではなく南北間で協議すべきとの見方を示した。
北朝鮮が韓国の島を砲撃:識者はこうみる
次席大使はロイターに対し、「(協議は)国連安保理ではなく南北朝鮮間で行われるべきだ」とし、「国連安保理は国際的な平和や安全保障に対する脅威に対処するが、(今回の砲撃は)南北間の地域的な問題だ」と述べた。
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まぁ都合のいい事を言っていますが、韓国もただ黙っているわけではありません。
■韓国国会、北朝鮮の砲撃を糾弾する決議採択 謝罪要求
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY201011250365.html
2010年11月25日15時56分【ソウル=箱田哲也】北朝鮮による砲撃で民間人を含む4人の韓国人が死亡した問題で、韓国国会は25日、北朝鮮の武力挑発を糾弾する決議案を採択した。
決議は北朝鮮の砲撃を、朝鮮戦争の休戦協定(1953年)や、相互不可侵などが盛り込まれた南北基本合意書(1991年署名)などにも反した「武力挑発行為」だとして、謝罪と再発防止を強く求めている。
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・ 金正日
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これは韓国政府と韓国議会に対北に関して温度差があるという事なんでしょうか。それともよほど安保理が役に立たないと見られているか、どちらかなんでしょうね。
■議長、韓国大使と協議=一部関係国が対応調整―安保理
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000014-jij-int
【ニューヨーク時事】北朝鮮による韓国・延坪島砲撃事件をめぐり、国連安保理議長国の英国は24日、韓国の朴仁国・国連大使から同国政府の求める対応などについて見解を聴取した。韓国政府は安保理に事件を提起するかどうかも含めて検討を続けており、朴大使は現状を伝えたとみられる。安保理内では日米など関係国が韓国との調整に当たっているが、全理事国による会合の開催には至っていない。
安保理は29日に北朝鮮の核問題に関する会合を予定しており、この中で一部理事国が砲撃事件に言及する可能性もある。
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というわけで、29日に何かが起こるかもと言うわけですね。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E7E2E3E08DE0E7E3E3E0E2E3E29C9CE2E2E2E2
2010/11/25 12:04【ニューヨーク=杉本晶子】国連安全保障理事会は24日、北朝鮮による韓国砲撃への対応策を巡り、水面下で調整を続けた。日米韓を軸に安保理への提起を視野に入れた意見交換が続いているが、北朝鮮側の「韓国からの攻撃が先」という主張を覆すのに十分な証拠が必要なため、事前調整に時間がかかる展開となっている。安保理が正式に討議するとしても、週明け以降になる可能性が高まっている。
韓国の朴仁国(パク・イングク)国連大使は24日午前、安保理議場で議長国である英国の国連次席大使と面会、砲撃事件への対応策について意見交換した。別の議題を討議するため各国の大使も一堂に集まっており、日米などと非公式に協議をしたもようだ。
安保理で正式に議題とするには手続き上、当事国や関係国からの提起が必要。英外交筋は「安保理での協議開始要請は、まだ受け取っていない」という。
米国の外交筋は「あと数日は、国連を舞台に北朝鮮問題を扱うことはない」と指摘。中国やロシアを含む主要理事国を納得させる「共通認識」の形成には時期尚早との認識を示した。
安保理に持ち込む以上は、議長声明や決議といった結論の見通しのほか、採択に必要な票読みなど事前調整が不可欠。議長声明なら15理事国すべての賛成が必要になる。決議採択には、5常任理事国による拒否権行使がないことに加え、9票以上の賛成が必要だ。
そのため、議論に入る時点で中国、ロシアを含む常任理事国や非常任理事国を納得させる材料をそろえる必要がある。
別の安保理外交筋は「北朝鮮による『韓国側の攻撃が先』という主張を否定するための客観的な根拠を用意するのは、簡単ではない」と指摘。そのため「韓国はかなり慎重」という。
反省材料は哨戒艦沈没事件。韓国が6月に安保理に提起し、議長声明採択まで約1カ月を要した。韓国が組織した合同調査団による分析を根拠として提出したが、客観性に疑問を持つロシアや中国の十分な支持を得られず、声明の内容も大幅に弱まった。
日程的にも25日は感謝祭で米国の祝日。国連の公休日にもあたり、週末にかけて国連本部は閑散とする。安保理での交渉が始まるとしても、実質的な協議開始は来週以降になる公算が大きい。
まぁロシアは上で取り上げたように安保理協議に前向きなので、あとは中国がどう動くかですね。