韓米FTA:「再交渉の勝者は韓国」

http://www.chosunonline.com/news/20101207000032
FTA

 韓米自由貿易協定(FTA)再交渉が妥結したとのニュースを受け、6日の韓国総合株価指数(KOSPI)は0.18%値を下げ、1953.64で取引を終了した。業種別では、米国市場で関税撤廃の時期が先送りされた自動車と、米国が比較的強いとされるサービス分野は値を下げ、輸出増が期待されるIT(情報技術)や、特許問題に解決のめどが立った医薬品、貿易増の恩恵を受ける流通、関税撤廃時期の延長から除外された自動車部品は値を上げた

 証券各社は今回の韓米FTA再交渉の結果について、「全体的には韓国経済にとってプラスに作用する」との評価を下している。大宇証券は6日に発表した報告書で、「経済全体では業種ごとに明暗が分かれるだろうが、製造業中心の韓国経済にとっては、今回の再交渉は決して悪いものではない」と評した

 NH投資証券は、「結果的に、従来の合意案からは後退しているが、再交渉による悪影響よりも、FTA締結に伴うプラスの影響の方が大きいだろう」との見方を示した。

 米国製自動車に対する環境、安全基準が緩和された点について、LIG投資証券は、「韓国の自動車市場での米国車の販売不振は、韓国人好みとは言えないデザインや燃費の悪さといった商品性が原因で、(環境や安全面などの)規制が問題ではない。米国車に対する安全基準が緩和されたとしても、欧州車、日本車、韓国車との競争で優位を占めるとは考えにくい」と分析している。

 ドイツ証券は、現代や起亜などの自動車メーカーに関しては、「2016年にならなければ、関税撤廃の恩恵が受けられなくなった」との点を挙げ、ややマイナスの評価を下した。しかし、「自動車部品は米国への輸出の際、関税が直ちに撤廃されるため、非常にプラスに作用するだろう」と予想した。香港に本社を置くCLSA証券のコクラン専務は、「韓米FTAが発効されれば、食料品や自動車などの輸入品価格が下がるため、今回の再交渉の勝者は韓国人だ」と述べた。

全洙竜(チョン・スヨン)記者

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

米韓FTA合意、日本「太刀打ちできぬ」 TPP参加にも反応鈍い政府
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101207/p1
のエントリでエントリの見出しと逆の主張として採り上げた、
韓米FTA:日本車・欧州車に「漁夫の利」も
の記事も同じく朝鮮日報なのですが、急に楽観的になりましたね。まぁ僕は日本の自動車業界にいるのでまだいいのかもしれませんが、ただ一時は朝鮮日報は韓国経済に対してかなり悲観的だったと記憶しているのですが、だいぶ状況が好転してきたということなんでしょうか。