「北と核取引したシリアの将校、イスラエルが暗殺」
http://www.chosunonline.com/news/20101223000014
ウィキリークスが暴露、米国務省も当時の状況を把握2008年8月1日、地中海に面したシリアのリゾート地タルトゥースで、シリア軍のスレイマン准将が久しぶりの休暇を楽しんでいた。一瞬、遠く海の向こうに1隻のヨットが通り過ぎたかと思うと、スレイマン氏が突然、頭と首から血を流して倒れ込んだ。警備員たちが急いで駆けつけたが、スレイマン氏はすでに息絶えていた。即死だった。スナイパーが放った銃弾はスレイマン氏の頭、首、腹に命中した。シリアはこの暗殺の背後にイスラエルがいることを確信していたが、それを確認する方法も証拠もなかった。
ところが当時、米国の外交当局は、この事件の主犯が同盟国のイスラエルに間違いないことを確信していたことが分かった。内部告発サイト「ウィキリークス」が、20日に英紙ガーディアンを通じて暴露した米国の外交公電によると、米国はスレイマン暗殺がイスラエルの仕業だと確信していたという。ウィキリークスはまた、北朝鮮とシリアを結ぶコネクションとうわさされていたスレイマン氏の正体も暴露している。
米外交官らが国務省に報告した公電には、「暗殺の容疑者は明らかにイスラエル」と記されている。暗殺の動機については明確に書かれていないが、英紙ガーディアンによると、当時スレイマン氏はイスラエルの海外公館に対するテロを計画していた。前年の2007年9月に、イスラエルがシリアの秘密軍事施設を爆撃によって破壊したことに対する報復だった。破壊された建物について米国務省は、「シリアが北朝鮮の支援を受けて建設中だった核施設」という事実を把握しており、スレイマン氏はこの核施設の責任者だった。一方、イスラエルの情報機関モサドも、これと同じ情報を入手していたという。
スレイマン氏は准将クラスで、海外に名が知れた人物ではなかったが、米国務省や外交官らは同氏について正確に把握していたことも分かった。公電によると、スレイマン氏はシリアのバッシャール・アサド大統領の安全保障補佐官で、大統領から直接指示を受けて特殊任務を遂行していた。公開された公電は、「スレイマン氏は大使館員などの間では特別な地位を持つ大統領の側近として知られていた」「大統領が直接指示した極秘プロジェクトを指揮し、その一部に関してはシリアの軍部にも知られていなかった」などとしている。「極秘プロジェクト」とは、北朝鮮やレバノンといった米国の敵対勢力と連携し、核兵器の製造技術を確保することを意味する。
この暗殺事件後、シリアが国際社会に向けてイスラエルを強く非難できなかった理由も明らかになった。当時、イスラエルと平和協定の草案について話し合いを行っていたシリア政府は、「イスラエルの犯行ではないという可能性に加え、平和の雰囲気に水を差し、シリア当局の無能さをさらけ出す可能性もある」と判断したようだ。なお、ウィキリークスは今月7日に公開した公電でも、「北朝鮮はイランやシリアなどにミサイル製造技術を輸出し、中東の武装化をあおっている」と暴露している。
パク・スンヒョク記者
朝鮮日報だとあんまり海外の記事って無いですが、北がらみだとあるんですね。と言うことだけで取り上げました。