「人民解放軍が北朝鮮に進駐」報道を中国政府が否定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110117-00000079-scn-int

 中国政府・外交部の洪磊報道官は17日、中国軍の小規模部隊が北朝鮮の羅先市に進駐したとの一部報道を「根も葉もないもの」と否定した。

 羅先市は北朝鮮北東部の港街だ。中国は朝鮮半島のつけ根の東側で、北朝鮮とロシアによって、わずか10キロメートル程度で「海への出口」をふさがれた格好で、吉林省黒龍江省の発展が遅れる大きな要因になっている。北朝鮮は羅先市を経済特区に指定し、中国から日本海への物流の拠点とする方針を決めた

 一部報道は、羅先市の港湾(羅津港=ラジン港)警備や在留中国人の保護を目的に、小規模な中国軍部隊を進駐させると伝えた。洪報道官は、同報道を「根も葉もないもの」と否定した。(編集担当:如月隼人)

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羅津港の記事はこれですね。
中国、北の港を利用して石炭輸送開始 経済協力強化へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000602-san-int
 【北京=川越一】中国の国際情報紙、環球時報などによると、北朝鮮との経済協力関係を強化している中国が、使用権を獲得している北朝鮮北東部の交易都市、羅先(ラソン)の羅津港を利用して、中国南東部に向けた石炭の輸送を開始していることが5日までに、明らかになった。

 中国が石炭の輸送に使用しているのは同港の1号埠頭(ふとう)。昨年3月、中朝経済協力の窓口となっている遼寧省大連の企業が、最低10年間の使用権を獲得したことが公になっていた。同紙によると、埠頭はすでに石炭輸送用の改修が施され、石炭を積んだ輸送船が年明け早々、上海に向けて出港したという。

 韓国の聯合ニュースは、石炭は吉林省延辺朝鮮族自治州の琿春(こんしゅん)市で採掘されたもので、初回の輸送量は約2万トンだったと伝えている。韓国紙、朝鮮日報は「中国は北朝鮮羅津港を借りることで、東北部の天然資源を南方へ輸送する“北煤南運”の新しい道を切り開くだろう」と分析している。

 羅津は中国にとって、経済的にも戦略的にも重要な地域だ。清時代の19世紀に日本海への出口を失った中国東北部は“陸封”され、経済発展が遅れた。これまでは700〜900キロ離れた遼寧省の港まで陸送するほかなく、コスト高に悩まされていた。羅津港の運用開始は、東北部の経済発展に加え、日本や韓国、ロシアとの貿易促進につながると期待されている。

 今後、中朝両国は羅津港を足がかりに経済協力をさらに加速させると予測されている。環球時報によると、中朝は羅先の経済区を含むハイレベルの協力開発機構を設立する見通しだ。現在の水深約9メートルの埠頭のほかに、同30メートル前後の埠頭を備えた大規模な国際港を建設するとの憶測もささやかれている。

 同紙は「このような国際港は、すべての合法的な商業輸送船に開放される」と指摘。韓国メディアの間では、「北朝鮮が国内の経済困難を克服するために、さらに羅津港の使用権を開放する」との見方が広がっている。

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まぁ軍を進駐させたのを否定したのは、もし嘘だったらいくらでも嘘だという証拠が出てくるでしょうから、そんな嘘はつかないと思うので信じることにしますが、今後の報道にも気をつけます。