「神権政治は目指さない」 チュニジアのイスラム組織

http://www.asahi.com/international/update/0123/TKY201101230061.html
2011年1月23日9時49分

 【チュニス=貫洞欣寛】チュニジアの政変でベンアリ前政権による非合法処分が解かれることになり、有力政党になる可能性があるとみられている同国のイスラム組織「ナハダ」の幹部、サミール・ディロウ氏(44)が21日、チュニス市内で朝日新聞の取材に応じた。

 ディロウ氏は「我々は『神権政治』は目指さない」と語り、トルコを模範に議会政治の枠内でイスラムに沿った穏健な改革を目指す考えを示した。一方、「社会には我々に対する偏見がある」として次期大統領選で候補者を擁立しない考えを明らかにした。

 「ナハダ」は1981年に結成されたチュニジア最大のイスラム組織。都市部の知識層を中心に勢力を伸ばしたが、隣国アルジェリアイスラム政党が躍進したことから、飛び火を警戒したベンアリ政権から厳しい弾圧を受けるようになった。

 ディロウ氏は「腐敗の廃絶や弱者への思いやりなどイスラムの道徳観に沿った政治を目指すが、個人に宗教を押しつけるつもりはなく、『イスラムこそが解決策だ』という言い方はしない。トルコの与党・公正発展党のように、世俗主義と宗教的価値観を両立させることは可能だ」と述べた。

 また「政権側の長年のプロパガンダで、我々を『テロリストだ』と無用に恐れている市民が多い」と語り、近く行われる大統領選には候補者を擁立しない考えを示した。「まず議会に参加し、民主主義勢力として各党と協調していけることを証明し、次の段階に進みたい」と話した。

 英国に滞在する指導者、ラシド・ガンヌーシ氏ら弾圧を逃れて亡命したメンバーを早期に帰国させ、組織を再構築する方針という。

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でも

 新政権では、地域開発相となった民主進歩党のシェビ氏ら、野党指導者3人が入閣。政府批判のブログを書いて逮捕されていた有名ブロガーのアマモウ氏が青年・スポーツ担当相に就くなど、民間人も選ばれた。ただ、ベンアリ政権が強く警戒していたイスラム勢力からは選ばれていない

とありましたが、ナフダとかアンナハダと言うのへ、
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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110118/p5
からリンク貼ってますが、有力政党になると見られているわりには謙虚ですね。

トルコの公正発展党は、
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/searchdiary?word=%A3%C1%A3%CB%A3%D0
で、検索できますが、実際どうなのかよく分かりません。