イラクのナシリヤ油田「日本にチャンス」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000595-san-bus_all
 来日中のイラク石油省のシャンマ次官が25日、東京都内で会見し、同国南部のナシリヤ油田開発の契約先として日本企業連合が有力候補との見方を示した。契約にこぎつければ日本企業が権益を持つ「日の丸油田」としては過去最大になる。ただ昨年春に交渉が頓挫した経緯があり、新たな経済協力などを条件として求められる可能性がある。

 イラク政府は戦後復興のため、国内の油田開発を外資に開放。ナシリヤ油田については昨年、新日本石油(現JXホールディングス)、国際石油開発帝石(INPEX)、日揮の3社による日本企業連合と大詰めの交渉が行われた。

 同油田の生産量は、日本の消費量の日量約440万バレル(2009年、BP統計)の約14%に相当する同60万バレルが期待できる。しかし、資金など条件面で折り合わず昨年春に暗礁に乗り上げ、イラク議会選挙、組閣作業などをはさみ中断していた。

 イラクのシャハリスタニ副首相は今年1月、年内に国際入札にかけると表明。交渉は仕切り直しとなる。ただシャンマ次官は、日本の技術力の高さなどを評価したうえで「日本企業が勝つチャンスはある。これまでの交渉での申し出の内容には競争力がある」とした。

 一方で、ナシリヤ油田のための石油精製設備建設が「絶対的に必要で、できるだけ早く計画を進めたい」と述べた。シャンマ次官によると、石油省内では設備建設への協力を油田開発の条件とすることを主張する向きもあるという。

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出来るだけ早く計画を進めたいとの事ですが、そういうことは日本は苦手なような。

以前の記事は
資源の自主開発政策に痛手=イラン油田開発撤退で
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101001/p1
ナシリヤ油田、日本との交渉決裂=「自主開発」とイラク石油会社社長−ロイター報道
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100301/p2