パイプラインにテロ攻撃=イスラエルへのガス送出停止−エジプト

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000085-jij-int
 【カイロ時事】エジプト国営テレビによると、エジプト・シナイ半島北部で5日、イスラエルやヨルダンなどに天然ガスを送るパイプラインがテロ攻撃を受けた。爆発が相次ぎ火災が発生したという。

 イスラエル放送は、攻撃を受けたパイプラインは同国向けではないと報じている

 エジプト当局はテロを受け、イスラエル向けを含むガス送出を停止した。イスラエル天然ガス需要の40%をエジプトからの供給に頼っている

 AFP通信によると、爆発があったのはパレスチナ自治区ガザから10キロ離れたシェイクズウェイド地区
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シェイクズウェイドは調べてみるとデモの激しかった地域のようですね。
エルバラダイ氏帰国、デモ支持 エジプト、ネット遮断も

http://www.asahi.com/international/update/0128/TKY201101280156.html
2011年1月28日12時8分

 【カイロ=北川学】エジプトの民主化を訴える国際原子力機関IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏が27日夜、滞在先のウィーンから帰国した。同氏はカイロ国際空港で「エジプトは危機的状況にある。政権は人々の声を聞くべきだ。変革は後戻りできない」などと述べ、ムバラク大統領の退陣を求めるデモを支持する考えを改めて強調、自身も参加する意向を表明した。

 30年にわたって権力の座に座るムバラク氏の退陣を求めるデモがエジプト各地に拡大する中、28日にはイスラム教の金曜礼拝後に大規模な抗議活動が予定されている。民主化指導者として市民の支持を集めつつあるエルバラダイ氏の帰国で、抗議活動が一層勢いづく可能性がある。

 反政府デモは27日、同国東部でデモ隊と治安部隊が銃撃戦を展開するなど、発生から3日たっても沈静化の兆しが見えない。AFP通信などによると、シナイ半島の町シェイクズウェイドで、一部デモ参加者と治安部隊との間で銃撃戦が起き、青年1人が頭を撃たれて死亡した。警察署に向け2発のロケット弾が発射され、1発は近くの医療施設を直撃した。死傷者などが出ているかは不明だ。

 また、国営テレビによると、東部スエズではデモ隊が警察署に放火し、警察官10人が負傷した。

 カイロ市内などでは28日未明からインターネットが利用できない状態となっている。デモ情報の伝達手段になっている「フェイスブック」を市民が使うのを防ぐため当局が規制を強めたと見られる。

 一方、ムバラク大統領の与党・国民民主党シェリフ幹事長は27日夜に記者会見し、「大統領は今後も政治、経済改革を進めていく。それは国民の利益となるものだ」と述べて、ムバラク氏の辞任の可能性を否定した。

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パイプラインはなんか読んだようなと思ったら、
イスラエルとの平和条約破棄」=新政権主導へ意欲―エジプト・ムスリム同胞団
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110203/p2
の長文の中の、
石油市場は緊急事態に陥っていない=田中IEA事務局長

スエズ運河の船舶航行は正常に行われており、スメド・パイプラインも通常通り稼動しているとした上で、エジプト情勢で運河が閉鎖されたとしても、市場で供給不足が発生することはないとの見方

という言葉が出てました。まぁ多分今回の事件とは関係ないですね。『スエズ湾から地中海を結ぶスメド・パイプライン』と書いたページもありましたが、地図は見つけられませんでした。

また事件の別の記事に行きますが。
エジプトでパイプライン爆発・炎上…テロか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110205-00000598-yom-int

 【カイロ=林路郎】エジプト国営テレビは5日、シナイ半島にある同国産天然ガスのパイプラインがテロ攻撃を受けて複数か所で爆破され、火災が発生したと伝えた。

 同テレビは「外国勢力による攻撃」としている。エジプト当局は、現場一帯で「非常事態」を宣言、安全措置としてイスラエルやヨルダンへ向けの供給を停止した。

 AFP通信によると、攻撃を受けたのはパレスチナ自治区ガザに近いアリーシュで、シナイ半島を通ってヨルダンへ向かうパイプラインが狙われた

 エジプトでムバラク大統領退陣を求める反体制デモが続く中、一部のイスラム原理主義武装勢力は「イスラエル向けのガスパイプラインを爆破せよ」と呼びかけていた。武装勢力がエジプトの混乱に乗じてテロを起こした可能性もある

とありました。

しかし、シナイ半島は非武装地帯だったけどエジプト国軍が入ったと読んだんですが、
エジプト:反政府デモ 和平後初めてシナイに国軍 イスラエルも容認

http://mainichi.jp/select/world/news/20110201dde007030013000c.html
 【エルサレム花岡洋二】エジプト軍は30日、約800人の部隊を同国東部でイスラエルと国境を接するシナイ半島南部に配置した。シナイ半島は79年に両国が締結した平和条約で非武装地帯とされており、エジプト軍の展開は条約締結以降、初めて。今回は、エジプト情勢の混乱を憂慮するイスラエルが承諾した。AP通信の取材に、複数のイスラエル政府関係者が事実関係を認めた。

 エジプトはシナイ半島の砂漠地帯で武装勢力が活動を活発化すること、イスラエルパレスチナ自治区ガザ地区への武器密輸が増加することを懸念しており、思惑が一致した。
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毎日新聞 2011年2月1日 東京夕刊

まぁテロと全新聞社が認めてるわけではないですが、エジプト国軍がテロを防げなかったという見方は出来そうですね。