仙谷氏、ベトナムへ出発 原発受注で存在感示す狙い?

http://www.asahi.com/politics/update/0224/TKY201102240408.html
2011年2月24日21時35分

 民主党仙谷由人代表代行が24日、ベトナムへ出発した。政権与党のナンバー2として「首相級」の待遇で迎えられる。中国や韓国への訪問も計画しており、「ポスト菅」をにらんで存在感を示そうとしているようだ。

 ベトナム訪問は昨年5月以来。今回、ベトナム側はグエン・タン・ズン首相やベトナム共産党ナンバー2で次期国家主席に内定したチュオン・タン・サン党書記局常務との会談を設定した。

 仙谷氏は「民主党政権がいいことをしているのに国民に伝わっていない」と周囲に漏らし、鉄道や原発を海外に売り込む「成長戦略」が認知されていないことにいら立つ

 18日には党新成長戦略実現本部の会合で「海外で行動してもらいたい。党の予算を少々回せと言ってある」と所属議員に呼びかけた。自らも今回の外遊をさらなる原発受注につなげたい考えだ。

 仙谷氏には、官房長官時代に尖閣問題で関係がこじれた中国側からも訪中の打診があり、5月以降で検討中。韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領からも訪韓要請があり、インドネシア訪問も予定している。

 菅政権の運営は厳しさを増し、「次は仙谷氏で選挙管理内閣」との声もある。緊迫する国会を尻目に外交に力を注ぐ姿は、「ポスト菅」を意識した振る舞いと臆測を呼びそうだ。(蔭西晴子)

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まぁ海外で原発売っても円高になるだけじゃないかと、友人は言ってましたが。

ところでこれは朝日新聞ですが産経新聞でもとり上げられてました。ちょっと前になりますが。
ワンマン 仙谷さん 調査会など会長兼任 外交にも触手 党内から批判も

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110216/stt11021622570005-n1.htm
2011.2.16 22:56 (1/2ページ)

 官房長官時代に「陰の総理」といわれた民主党仙谷由人代表代行が党務でも重要政策を牛耳る動きを見せている。ただ、多方面に口を挟む仙谷氏への批判も党内では日増しに高まっている。

 「社会保障と税の抜本改革調査会」会長、「成長戦略実現本部」本部長代理、「新しい公共推進本部」本部長代理…民主党内における仙谷氏の現在の肩書を並べるだけで、その存在感の強さがうかがえる。

 外交でも動き始めた。16日には韓国の金星煥(キムソンファン)外交通商相と会談。昨年8月の「菅談話」で発表された朝鮮王室儀軌(ぎき)など韓国文化財の引き渡し問題などについて意見を交わした。24日からはベトナムを訪問。3月には中東諸国を歴訪する計画もあり、中国や韓国への訪問も検討しているという。もっともどれだけ実を結ぶのかは、未知数だ。

 国会対策にまで乗り出した。15日には司法修習同期生の公明党の漆原良夫国対委員長と会談。平成23年度予算関連で子ども手当法案などへの協力を求めた。

 漆原氏には「政局法案だからダメ!」と断られたが「陰の国対委員長」さながらの動きを見せた。

2011.2.16 22:56 (2/2ページ)
 官邸を去って以後、官房長官時代のように1日2回の記者会見をせずに済むため、「自衛隊暴力装置」などの「失言」の機会は減った。それでも、気に障れば記者団に毒舌を吐くのは相変わらずだ。

 仙谷氏は「閣僚時代にできなかった国家ビジョンを作る仕事がしたい」と周辺に明かす。だが、予算を通過させるにも四苦八苦しているのにどう中・長期的なプランをまとめられよう。

 3月からは新人議員対象の勉強会を主宰する仙谷氏だが、中堅議員は「官房長官時代も法相などを兼務していたが、ひとりでは党は動かせない」と酷評した。(村上智博)
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まぁ外交するなら国内の合意を取り付けてる範囲でやって欲しいですが、何をしにいくのか不明なのが不気味です。