ゲーツ米国防長官、アフガンを電撃訪問 誤爆事故を謝罪

http://www.cnn.co.jp/world/30002046.html
アフガニスタン・カブール(CNN) ゲーツ米国防長官は7日、アフガニスタンを予告なしに訪問し、先週、北大西洋条約機構NATO)の国際治安支援部隊(ISAF)による誤爆アフガニスタンの少年9人が死亡した問題についてカルザイ大統領に直接謝罪した。カルザイ大統領は謝罪を受け入れたと述べた。

カルザイ大統領はゲーツ氏との共同会見で、「我々は本日、(ゲーツ氏の)謝罪を大いに尊重し、同意し、これを受け入れるが、ゲーツ長官には、民間人の犠牲者をこれ以上出さないよう最大限の努力を求めるアフガニスタン国民の切実な願いをワシントンに届けてもらいたい」と語った。

こうした発言は、誤爆に対する国民の怒りを受けながらも、カルザイ政権が米軍主導のNATO軍の存続に向けて動き出したことを示している。これまでカルザイ大統領は、ISAFのトップを兼ねるペトレイアス駐留米軍司令官などの謝罪を受けた後も、対応が不十分との姿勢を示していた。

ゲーツ氏の今回のアフガニスタン訪問は2006年の国防長官就任以来13回目。前回は昨年12月に訪問している。

今回の訪問でゲーツ氏は、バグラム空軍基地を訪問したほか、軍高官やアフガニスタンの指導者らと面会し、南部や東部の地区も訪れる予定。その後、ドイツ・シュツットガルトの米アフリカ軍司令部を訪問し、NATO防衛相会合に出席するためベルギーのブリュッセルに向かう。

たしかにペトレイアス司令官のときはこう言ってました。
誤爆によるアフガン民間人死亡「謝罪だけでは不十分」

http://www.cnn.co.jp/world/30002036.html
カブール(CNN) 北大西洋条約機構NATO)の国際治安支援部隊(ISAF)による誤爆アフガニスタンの少年9人が死亡した問題をめぐり、同国のカルザイ大統領とISAFのトップを兼ねるペトレイアス駐留米軍司令官が6日に非公式の会談を行った。

大統領府の発表によると、カルザイ大統領はペトレイアス司令官に対し、謝罪だけでは不十分だと述べ、民間人が犠牲になることはもはや容認できないと強調。こうした事態がアフガニスタンと米国の関係に緊張をもたらしているとして、これ以上民間人の死者を出さないよう要求した。

これに対してペトレイアス司令官は改めて謝罪するとともに、再発防止を約束したとされる。しかしカルザイ大統領は、謝罪や非難だけではアフガニスタン国民が味わっている苦痛は癒されないと指摘した。

この問題では同国東部の国境に近いクナール州で1日、ISAFのヘリコプター2機がテロリストと思われる9人を見つけて殺害。後にこの9人は、木を切っていた少年だったことが明らかになった。カルザイ大統領によれば、これに先立つ2月20日にも同じ地域でISAFの作戦により、女性20人と子供15人を含む民間人64人が死亡している。

NATO当局者は9日、「民間人の死亡は極めて深刻な事態と受け止めている。現場の司令官には、民間人死者数を最小化するために戦術的命令を見直すよう指示した。今後も対テロ戦争の遂行においては、敵の探査とともに罪のないアフガニスタン人の生命を守る必要性を最重視する」と述べた。

まぁこれを読んだ時は戦術を見直すだけで戦略は見直さないんですかと思ったのですけど、ともかくゲーツ長官はこの問題を収めてしまったのですね。おそらくこれからも民間人の死者が出るということは間違いないとお互い思っていると思うのですが、そういう問題を冷徹に処理できるというのは、すごいと思います。

追記:
イラク>かつて米軍と敵対の村…警備要員の登録で列
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080323/1206273267

米国で「空軍解体論」が浮上
のような空爆も基本的に地上部隊からの指示で行うという事くらいやらないとだめだと思うんですよね。