反政府派の資金支援強化で合意=リビア情勢で外相級会議―カタール

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000001-jij-int
 【カイロ時事】カダフィ政権に対する多国籍軍の軍事作戦が続くリビア情勢を協議する関係国外相級会議が13日、カタールの首都ドーハで開かれた。同国のハマド首相は会議終了後の記者会見で声明を発表、カダフィ政権打倒を目指す反政府勢力を支援する「資金メカニズム」の設置で合意したことを明らかにした。国際社会からの資金供給を円滑にし、リビア市民への人道支援を強化するのが目的

 ハマド首相は「カダフィ政権は正統性を失った」と述べて改めて退陣を要求。反政府勢力の連合体「国民評議会」をあらゆる面で支援していく方針を確認した。

 ただ、反政府勢力に対する軍事支援については「(軍事作戦の根拠である)国連安保理決議は市民の武装でなく保護をうたっている」(ベルギー代表)といった消極論が根強く、声明には盛り込まれなかった。反政府側は「民兵」の立場で軍事支援を受けることは難しいとの考えから、国際社会に同評議会をリビアの正統な代表として承認するよう求めている

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うーん国民評議会がリビアの正統な代表と国際的に認められれば、軍事支援を受けられるんでしょうか。
リビア空爆】反体制派への武器供与は決議違反 国連リビア制裁委
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110331/p2
というのもありましたが。
ただ国民評議会が正統な代表と認められる可能性ですが、選挙もなしに国家元首を変えられるのかというのもありますが、
UPDATE:リビア、内戦に突入か−カダフィ大佐の息子が警告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110221/p2

リビア東部 「虐殺」「統制失う」 カダフィ大佐、特異な革命理論
にあるようにリビア直接民主制を実現しているという建前で、憲法国家元首も存在していないんですよね。まぁ企業に勤めていると、企業は社会責任を果たすために、さまざまな体性の変革を求められるのに、国家は国と認められてしまえば、体制はどんなものでも構わないというのは不条理なものを感じなくもありませんが、ともあれカダフィは自分は辞任すべき役職についてもいなければ、解散すべき国会もないと開き直っていましたが、これだけむちゃくちゃな体制なら、選挙なしで国家元首を変えられてしまってもカダフィの自業自得ではないかと思うのですが。

ただ武器供与が行われるかどうかは難しいところでしょうね。
リビア空爆】ドーハで連絡グループ会合 反体制派への武器供与で溝露呈

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110414/amr11041400250000-n1.htm

2011.4.14 00:24 (1/2ページ)

 【カイロ=大内清】リビアに軍事介入した多国籍軍参加国やアラブ連盟アフリカ連合(AU)からなる連絡調整グループの第1回会合が13日、カタールの首都ドーハで開かれ、リビア反体制派に対する財政支援のための基金創設や同国最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めることで一致した。ただ、焦点の反体制派に対する武器供与などの問題では合意を得られず、関係各国間の溝を露呈する結果となった。

 「(反体制派への)武器供与は議題のひとつだ」。イタリアの外務省報道官はこの日、会合に先立ってこう述べ、リビア軍事介入を容認した国連安全保障理事会決議が武器供与の根拠となるとの見解を示した。

 これに対し、ベルギーのファンアケレ外相は「決議の目的は市民保護であり武器供与ではない」と反論。ドイツのウェスターウェレ外相も「軍事手段でリビアの内戦状態を終結させるのは不可能だ」と、新たな軍事支援に待ったをかけた

 対リビア作戦をめぐっては、フランスのジュペ外相が12日、北大西洋条約機構NATO)加盟国による空爆強化などの必要性を強調。英国のヘイグ外相も同日、これに同調した。

 英仏伊がリビアへの関与強化を主張するのは、3月19日の空爆開始から3週間以上たつ今も、カダフィ氏が権力を放棄する兆しがみえておらず、戦費負担が増しているためだ。

 特にフランスとイタリアは、リビア北東部ベンガジを拠点とする反体制派組織「国民評議会」を同国唯一の代表機関と承認しているだけに、カダフィ政権が存続しリビアの分断状態が固定化される事態となれば大きな痛手をこうむるとの懸念は大きい

 13日の会合では国民評議会の代表者も出席し、国際的な支援を要請。基金創設によって民生分野での資金は確保できる見通しとなったものの、肝心の武器供与など軍事面での援助強化については、欧州各国だけでなく、カダフィ氏寄りの調停案を提示しているAUからの同意を取り付けることはできなかったもようだ。

 次回会合は5月の最初の週にイタリアで開かれる。

カダフィが存続することに懸念を示しているのは、市民も同じのようですが、朝日新聞で、
「このままでは皆殺し」 リビア激戦地からの避難民語る
http://www.asahi.com/international/update/0413/TKY201104130237.html


ミスラタから船に乗ってトブルクに避難した人たち=11日、貫洞写す


リビアの地図

 リビアの反体制派とカダフィ政府軍との間で激戦が続く同国西部ミスラタの避難民ら約400人を乗せた船が東部トブルクに着き、朝日新聞の取材に応じた。避難民らは、市内は危機的な状況となっていると口をそろえた。

 ミスラタは2月下旬に反体制派が市街地を掌握したが、政府軍は陸路を封鎖、包囲を続けながら激しい攻撃を続けている。多国籍軍の戦闘機が政府軍の拠点を空爆する一方、監視飛行を続けているため、ミスラタ港の出入りは可能になっている。船はカタールなどが手配、10日にミスラタを出港、11日にトブルクに到着した。

 避難民らによると、政府軍は市内のあちこちに狙撃手を配置、戦車砲やロケット砲などによる砲撃を加えている。政府軍の多くは外国人傭兵(ようへい)で、モーリタニア人やウクライナ人、セルビア人らの存在が確認されたという。

 貴金属販売店員マフムード・ムハンマドさん(43)は、中心部の目抜き通りにあった自宅周辺で戦闘が激しくなったため、1カ月以上、ミスラタ港の岸壁周辺で過ごした。「カダフィ軍の兵士は外国人ばかりだから、市民を殺すことなんて何とも思っていない。狙撃が恐ろしくて外出できない。私の知人を含め、多くの市民や外国人労働者が拉致されて行方不明になっている」と話す。

 市内の製鉄所と港の岸壁にエジプト人外国人労働者を中心に多くの避難者が集まり「避難所」となっている。製鉄所内ではエジプト人ら1万人を超える外国人労働者らが避難生活をおくっているが、テントなどが足りず、ほとんどの人々は路上で寝ているという。

 リビア人の住民の多くは、比較的安全とされる市内東部の親族宅などに避難しているが、水道や電気が止まり、食糧も不足しているという。

 エジプト人ムハンマド・ハミドさん(64)は「ミスラタに対して早急に食糧や医薬品を支援し、空爆も強化しないと、このままでは皆殺しにされる」と話した。(トブルク=貫洞欣寛)

また以前の記事では、産経新聞
リビア空爆】「犠牲構わぬ。カダフィ氏消えるまで空爆を」反体制派の市民が支持
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110323/p1
とありました。どこまで本当か分かりませんが。まぁ朝日新聞産経新聞をよんで間が正しいと言う意見もありましたが。