殺害作戦を「生ツイート」、地元住民が投稿

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110504/mds11050400540000-n1.htm

2011.5.4 00:54


米軍によるビンラディン容疑者の殺害の現場となったアボタバードに住むソハイブ・アターさんが、作戦の様子を「ツイッター」に投稿していた。写真はツイッター上のアターさんのページを映したコンピューター画面(ロイター)

米軍によるビンラディン容疑者の殺害の現場となったアボタバードに住むソハイブ・アターさんが、作戦の様子を「ツイッター」に投稿していた。写真はツイッター上のアターさんのページを映したコンピューター画面(ロイター)

 米軍によるウサマ・ビンラーディン容疑者の殺害作戦が行われたその日、現場となったパキスタンのアボタバードで、同地に住む男性が作戦の様子を短文投稿サイト「ツイッター」に「生ツイート」していたことが分かった。

 ITコンサルタントでカフェも営むソハイブ・アターさん(34)は爆発や無差別攻撃から逃れるため、1年半前にラホールからアボタバードに転居。通常は耳にしないヘリコプターの音が聞こえたことから、珍しさの余りツイッターへの投稿を開始したという。

 アターさんはロイターに対し、「(夜中に)起きてコンピューターで作業していたときにヘリコプターの音を聞いた。ここでは非常に珍しいことで、ヘリコプターは6分ほど空中で停止した。その後大きな爆発があり、停電した」と語った。

 アターさんは数時間にわたって状況を「中継」。投稿開始から数時間後にはアターさんとそのフォロワーが状況に気付き、アターさんは「知らないうちにビンラーディン容疑者の殺害作戦を生中継していた」と書き込んだ。

 オバマ米大統領はアターさんの最初の投稿から7時間後に会見を開き、米主導の作戦でビンラーディン容疑者を殺害したことを発表した。

 アターさんのアカウント「ReallyVirtual」のフォロワー数は作戦前の時点で数百人。その後2日の時点では3万3000人近くに膨れ上がっている。

 アボタバードはイスラマバードの北60キロにあり、比較的裕福な地域。アターさんは今回の殺害作戦を受けて、アボタバードが新たな攻撃対象にならないか懸念しているという。(ロイター)

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そのアカウントは、
https://twitter.com/reallyvirtual
ですね(ほとんど読んでませんが)。このアカウントが今後消されてしまうか分かりませんが、内容のコピーが
http://ameblo.jp/koukuubokan/entry-10880079119.html
にあります(本当はこういう時に嘘を拡散しないために、本当に一致しているか最後まで今調べるべきなのかもしれませんが、そこまでの気力がないので最初しか見ていません。一応両方保存しました)。

しかし最後のアボタバードが新たな攻撃対象にならないか懸念しているというのはあながち外れてはいないのかもしれません。
パキスタンにビンラーディン支援組織…英首相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000497-yom-int
 【ロンドン=大内佐紀】キャメロン英首相は3日、英下院で、ウサマ・ビンラーディンについて「人口密集地で豪邸に住んでいたことは、彼を支援する大規模なネットワークがあったことの証左だ」と述べ、パキスタン内に支援組織があるとの見方を示した。

 パキスタン政府に対しては「厳しい質問をすることが正しいやり方だ」と強調した。

 首相は「ビンラーディンは部族地域を転々としていると祭り上げられていたが、実際は他人には犠牲を払うことを求め、自分は豪邸に住んでいた」と総括した。

ビンラディンがすんでいた所が豪邸と呼ぶべきかどうかは分かりませんが、こういうところに住んでいたと、アメリカ側は主張しています。

Computers Taken From Bin Laden Hideaway
http://news.sky.com/skynews/Home/World-News/Video-Bin-Laden-Secrets-Of-Al-Qaeda-Leaders-Hiding-Place-In-Abbottabad-Before-His-Death-Revealed/Article/201105115984469?f=rss

Images showing the site of the compound before and after it was built

US Defence Department graphic showing the layout of the compound

compoundと言う言葉を使うようですね。壁などに囲われて周囲から隔離されたような住宅群の事を言うみたいですけど。

国際社会からはたとえば、
ビンラーディン殺害「歓迎する」安保理議長声明 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000735-yom-int
 【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会は2日、ビンラーディン殺害を「歓迎する」との議長声明を採択した。

 潘基文(パンギムン)国連事務総長は、「国際テロの黒幕に裁きが下され、大きな安堵(あんど)の念を覚える」との声明を発表した。

こういう時偉い人はなんと言うべきか非常に迷うでしょうね(というかそんなの前もって考えておくべき物でしょうか)。

まぁこれは楽観的な意見ですけど、他には、
賛辞と警戒交錯、ICPO各国に警戒呼びかけ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110503-OYT1T00221.htm
 国際テロ組織アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンの殺害について、関係国から賛辞と報復への警戒が交錯して聞かれた

 英国のキャメロン首相は殺害を歓迎しつつ、「これでテロリストの脅威がなくなったわけではない。今後の数週間は特に警戒が必要だ」と述べた。ヘイグ外相は、英国の在外公館に厳戒態勢をとるよう指示した。

 フランス大統領府は声明で「テロとの戦いにおいて重要な出来事」とたたえた。声明は「これはアル・カーイダの終わりではない。戦いは今後も続けねばならない」と強調した。

 国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)のロナルド・ノーブル事務総長は「ビンラーディンが死んでも、アル・カーイダとその信奉者は残る。彼らは今後もテロを続けるだろう」との声明を発表し、各国に警戒を呼びかけた。

 ドイツ政府報道官も声明で「国際テロはまだ制圧されていない。今後も警戒を続けねばならない」とした。

 ロシア外務省は声明で、「国際的なテロとの戦いで時代を画する機会だ」と評価。ロシアがカフカス地方で展開するイスラム過激組織の掃討作戦が米軍の対テロ戦と同様の「普遍的な重要性を持つ」と自賛した。
(2011年5月3日10時24分 読売新聞)

当のパキスタン
ビンラディン容疑者殺害>パキスタンでは批判の声も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000088-mai-int
 【ニューデリー杉尾直哉】国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が潜伏していたパキスタンでは、容疑者殺害を歓迎する雰囲気はなく、野党指導者らは急襲作戦を「米国による主権侵害」と批判する。国民の間に高まる反米感情が背景にあり、ザルダリ政権は、米国から迫られている「対テロ戦」への協力とのはざまでジレンマに立たされている。

 アルカイダ壊滅を目標に掲げたオバマ米政権は、米中央情報局(CIA)によるパキスタン国内での無人空爆を激化させ、パキスタン軍が3月に「容認できない」と批判していた。そこへ1日の米軍特殊部隊による急襲作戦があり、「主権がないがしろにされている」(野党指導者イムラン・カーン氏)との反発を招いた。同氏は、「米軍はビンラディン容疑者殺害で任務を完了した。この地域から即刻撤退すべきだ」と述べた。

 ザルダリ大統領は2日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)への寄稿文で、「(急襲作戦は)合同作戦ではなかった」と述べ、パキスタン側の関与を否定した。一方、「我々の(米側への)支援で、アルカイダの使者(連絡役)を特定できたことが最終的にこの日(作戦成功)につながった」と、内外双方への苦しい配慮をみせた。

 パキスタンでは過去数年間に民間人約3万人、軍兵士ら5000人以上がテロ攻撃などで死亡し、「世界最大のテロ犠牲国」(ザルダリ大統領)だ。だが、CIAの無人空爆などから、「米国の方がアルカイダなどの武装勢力より大きな脅威だ」と考える市民は多い

 そもそもパキスタン周辺で活動する武装勢力は、同国軍から支援・育成された経緯がある。80年代、アフガンに侵攻した旧ソ連軍と戦った「イスラム聖戦士」がそうで、ビンラディン容疑者も支援を受けた。90年代にはタリバンを支援した。建国(47年)以来の敵国・インドをけん制するため、後背地のアフガンを押さえる狙いからだった。だが、この独自の安全保障戦略が、武装勢力の拡散を招き、今日のパキスタンを苦しめている。

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上は毎日新聞ですが、産経新聞だとちょっとパキスタンの感じが変わります
パキスタン、テロの犠牲者強調 隠れ家提供の疑念払拭に懸命

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000537-san-int
 【ニューデリー=田北真樹子】国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者がパキスタンに潜伏、殺害されたことで、パキスタン政府が改めて厳しい立場に立たされている。国内では過去、大物テロリストが相次いで拘束、殺害されており、同国がテロリストに隠れ家を与えているとの批判は根強い。政府は疑念の払拭に懸命だが、国内からも政府の対テロ姿勢を疑問視する声が再び上がっている

 ザルダリ大統領は2日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)への寄稿で、ビンラーディン容疑者について「想定されていた場所にはいなかった」として、パキスタン側が居場所を把握していなかったことを強調した。また、パキスタンが同容疑者らテロリストをかくまってきたなどとする指摘を、「根拠のない憶測」と一蹴し、パキスタン自体がテロによる犠牲者だとの立場を訴えた

 しかし、3日付のパキスタン各紙は、ビンラーディン容疑者がどうやって、治安当局の監視の目をかいくぐってイスラマバード北方の豪邸に移り住むことができたのかなどについて疑問を投げかけている。ドーン紙社説は、「パキスタンにとって否定するときは終わった」と指摘した。

 一方、2日には、南西部クエッタで、ビンラーディン容疑者を英雄とたたえる市民らによるデモが行われた。主導者の1人は、フランス通信(AFP)に「彼の殉教後も、彼が始めた運動は終わらない。今後も継続していくし、多くのビンラーディンが生まれるだろう」と語った。

 首都イスラマバードなどでは、ビンラーディン容疑者殺害に対する報復テロへの警戒態勢が敷かれている。米政府は東部ラホールと北西部ペシャワルの領事館を当面休館とするなどの措置を取った。

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まぁ相手が国家をまたいだテロ組織なだけに、国家の枠組みではうまく対処しきれない気がしますが。