ロシア大統領、カダフィ大佐の退陣を要求
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110528-00000008-cnn-int
トリポリ(CNN) フランスのドービルで開かれていた主要国首脳会議(G8サミット)は27日、首脳宣言を採択して閉幕した。首脳宣言にはリビアの最高指導者カダフィ大佐の辞任を求める文言が盛り込まれ、これまで北大西洋条約機構(NATO)軍によるリビア攻撃に批判的だったロシアのも足並みをそろえた。ロシア政府はこれまで、NATO軍によるリビア空爆は国連安全保障理事会が承認した市民保護の委任から大きく逸脱するものだとして空爆に強く反対してきた。しかし、ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、メドベージェフ大統領は「カダフィ政権は正当性を失った。カダフィ氏は辞任すべきだ」と述べたという。
メドベージェフ大統領の会見の直前に、G8首脳はロシアに停戦に向けた調停を求めた。カダフィ政権も以前からロシアに調停を求めており、数カ月間に及ぶ戦争終結への道を模索していると見られる。
ロシア外務省が26日に出した声明によると、ロシアはリビアのマハムーディ首相から停戦の実現と無条件交渉の開始に向けた協力を要請されたという。ロシアのラブロフ外相はリビア政府に対し、国連安保理の委任を順守し、市民に危害を与えるいかなる行動も中止する必要があると伝えたとしている。
またG8サミット開幕前にドービルでメドベージェフ大統領と会談したオバマ米大統領も27日、カダフィ大佐がリビア市民への攻撃を続けるカダフィ軍の指揮を執り続ける限り、リビアの市民を保護するという国連安保理の委任は達成できないと語った。
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リビア情勢もまた変わりつつありますね。
■停戦へ英国と折衝か リビア政府
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110529/mds11052901310001-n1.htm
2011.5.29 01:29中東の衛星テレビ、アルジャジーラは28日、リビアのオベイディ外相が英国当局との接触のため、隣国チュニジア南部ジェルバを訪問したと報じた。外相は目的を明らかにしていないが、北大西洋条約機構(NATO)による空爆の停止や、反体制派との停戦の可能性を探るとみられる。
外相は同テレビに対し、最高指導者カダフィ大佐の退陣の可能性は否定したが、政権側は反体制派との対話を進める準備があると説明。「われわれは速やかに争いを終わらせたいと思っている」と述べた。
英国で本当に、リビア政府の肩をもつのかという疑問はありますが。
■リビア反体制派を承認 セネガル
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110529/mds11052910210005-n1.htm
2011.5.29 10:20AP通信によると、西アフリカ・セネガルのワッド大統領は28日、リビアのカダフィ政権と内戦状態にある反体制派「国民評議会」を同国の正統な代表機関と承認し、首都ダカールに同評議会の代表部設置を認めたとの声明を発表した。
ワッド氏は、最高指導者カダフィ大佐との良好な関係で知られ、カダフィ氏もたびたびダカールを訪問していた。リビア情勢をめぐっては、政権と密接な関係を維持してきたロシアのメドベージェフ大統領も27日にカダフィ氏の退陣を要求するなど、政権への圧力が強まっている。(共同)
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ともあれカダフィ政権への圧力が高まっているようです。