日本はリチウムでは韓国に完敗?

2012/08/09の記事
ボリビア リチウム開発で韓国が合弁会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120809-00000018-fsi-bus_all

 韓国の聯合(れんごう)ニュースなどによると、同国のコンソーシアム(企業連合)は、ボリビア国営鉱業公社コミボルと合弁でリチウム開発に向けた合弁会社を設立することで合意した。

 韓国とボリビアが50%ずつ出資して、リチウムイオン電池の陽極材を生産する。

 韓国コンソーシアムには、鉄鋼大手ポスコが26%、韓国鉱物資源公社が9%、LG商事が5%出資する。

 リチウムは、携帯電話やノート型パソコンの電池に利用される金属資源で、今後、電気自動車の普及につれて需要がさらに高まるとみられる。

 ボリビアは世界のリチウム推定埋蔵量の約50%を保有するが、これまでほとんど未開発だった。

 合弁会社では、ボリビア南西部ウユニ塩湖から出るリチウムを利用して2013年末までに毎月1トンの陽極材を試験生産し、14年から本格的な生産に入る計画だ。(ソウル支局)

リチウムイオン電池も日本勢陥落 トップはまた韓国サムスン
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101220/p1
のエントリ内で2010/08
リチウム開発で共同声明=日・ボリビア首脳会談
という記事を取り上げましたが、共同声明の内容ははっきり分かりませんが、

リチウム開発に関する技術協力や人材育成のほか、地熱発電所建設のための円借款供与などを盛り込んだ共同声明に署名

て感じらしいです。
その後2010/11
ボリビア・リチウム開発で覚書=競合国に先行―JOGMEC
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101110-00000121-jij-bus_all

世界最大の埋蔵量を誇る南米ボリビアのウユニ塩湖でのリチウム開発をめぐり、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構JOGMEC)は10日、同国鉱山公社と研究開発に関する覚書に署名したと発表した。住友商事三菱商事などと共同で塩水からのリチウム抽出試験に協力する。同国での権益獲得に向け、韓国やフランス、中国など競合国に先行した格好だ。

と言う事ですが、そもそも2010/08に韓国がすでにこういう話をしていたようです。
韓国:ボリビアとリチウム資源開発での協力で一致
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100827k0000m030022000c.html?inb=ra

 韓国の李明博大統領は26日、訪韓した南米ボリビアのモラレス大統領と会談し、電気自動車の動力源として期待されているリチウム資源開発について、緊密に協力していくことで一致した。韓国大統領府が発表した。

 ボリビアは世界有数のリチウム資源国。開発権をめぐり韓国は、日本や中国、フランス、ブラジルと争っているとされるが、今回の首脳会談で韓国が本格的な事業化に向け一歩リードした形となる。

 会談後、両国の鉱物資源開発を担当する公社が、ボリビアのウユニ塩湖におけるリチウム資源の産業化研究・開発に関する覚書を締結。韓国メディアは、これにより韓国企業がボリビアのリチウム資源開発に参加することになったと伝えた。

 ウユニ塩湖はリチウムを豊富に含む鹹水(かんすい)をたたえ、世界のリチウム埋蔵量の約半分が手付かずのまま眠るといわれる。韓国政府はトップ外交でリチウム資源の権益確保の足掛かりとすることを目指していた。

 モラレス大統領は25日から韓国を訪問。27日までの滞在中に最新式のリチウム電池製造施設の見学も行う予定だ。(共同)

毎日新聞 2010年8月26日 18時51分

と韓国が、何か話をしていたようです。ですが日本もボリビアに何もしてないわけでは無かったようなんですが。
例えば2011/12
双日、豪州から炭酸リチウムを調達 調達先多様化で安定供給へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111208-00000006-fsi-bus_all

 双日は8日、豪州資源会社のタリソンからリチウムイオン電池原料である炭酸リチウムを調達すると発表した。リチウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)の普及に伴い、炭酸リチウムの安定供給が求められているが、これまで調達先は南米に偏っていた。調達先を多様化することで、日本市場への安定供給につなげる。

 タリソンは鉱山から採掘した高品位のリチウム精鉱を加工し、炭酸リチウムを生産する工場建設を計画している。2015年に炭酸リチウム換算で年産2万トンを生産する計画で、この一部を日本向けに供給する。調達量は未定だが、双日は正極材メーカー向けに販売する。

 世界の炭酸リチウム需要は年間12万トン。塩湖かん水から回収するものが6割強、鉱石からが4割弱で、全体の約6割がチリやアルゼンチンなど南米に偏在している。かん水は洪水などの自然災害に影響されるため、鉱山からの調達も急がれていた。

 大手商社では豊田通商がアルゼンチン北西部の塩湖で、三菱商事住友商事ボリビアのウユニ塩湖で調査を行っている。

なんで韓国になってしまったんでしょうねぇ。三菱商事住友商事には痛手なんじゃないでしょうか。