シリア・アメリカ・イスラエル兵力7万以上という符合。
シリアには兵力7万5000人必要、イスラエルは予備役を7万5000人の動員、アメリカは特殊部隊7万2000人に増強らしいです。
まぁ数字が似てても予備役の7万と特殊部隊の7万では全く違うでしょうけど。
まずシリアの記事です(短いですけど)。
兵力7万5000人も必要=化学兵器確保で米国防総省―シリア内戦(時事通信)
【ニューヨーク時事】16日付の米紙ニューヨーク・タイムズは米高官の話として、内戦下のシリアに介入し、同国保有の化学兵器を確保するには7万5000人もの兵力が必要になるとの見通しを、国防総省がオバマ政権に伝えたと報じた。
そもそもシリア軍の方はどれくらい人がいるかというのも2chなどでは、数字を見たりした気がするのですが、信ぴょう性はわからないので、深追いしないでおきます。
アメリカが他の戦場でどれくらい人を使っていたかというと、
アフガン
2011/10
産経新聞 10月9日(日)7時55分配信
【ワシントン=犬塚陽介】オバマ米大統領は7日、アフガニスタンでの戦闘開始から10年の節目に合わせて声明を出し、アフガン安定には「大きな課題が残っている」としながらも「(イスラム原理主義勢力)タリバンを重要な拠点から追い出している」と自信をみせた。オバマ大統領は来夏までに駐留米軍10万人のうち約3万人の撤退計画を予定通りに実行する方針だが、撤退後に再び治安が悪化すれば、厳しい批判にさらされるのは確実だ。アフガンを対テロの主戦場とした「オバマの戦争」は“正念場”を迎えている。
大統領は声明で、イラクとアフガンでの「戦争を責任を持って終わらせる」と強調し、米軍撤退や治安維持権限の移譲など、米国が抱える2つの戦争は終盤にさしかかっているとの認識を示した。
大統領の自信の背景には、自ら決断した米軍3万人増派が、アフガン南部でのタリバン掃討に一定の成果を挙げたことがある。
大統領は2009年12月、11年7月の撤退開始を条件に増派を決め、南部カンダハルなどタリバンの拠点を駆除。米軍は主な戦線をパキスタン国境に近いアフガン東部に移している。
この10年で米兵約1800人が犠牲となり、戦費は約4440億ドル(約34兆円)に達した。世論調査会社ラスムセンの調査でも回答者の59%がアフガン駐留米軍の撤退を支持しており、不況と高失業率にあえぐ国民の声をくみ取った決定との指摘も根強い。
だが、アフガン南部での治安改善は、大統領自身が「もろく、逆戻りもあり得る」と語るほど脆(ぜい)弱(じゃく)だ。また最近は首都カブール中心部でのテロも続発し、全土での治安の安定化はほど遠い。撤退計画は“見切り発車”との指摘もある。
米紙ワシントン・ポストはアフガン東部の米軍司令官の「切迫感にかられる」とのコメントを紹介、米軍内に焦燥感が広がることを懸念する見方を伝えている。
イラク
2011/10
イラク駐留米軍は年内完全撤退へ、オバマ大統領「戦争終結」(ロイター)
10月21日、オバマ米大統領はイラク駐留米軍を予定通り年内に完全撤退させると発表した。(2011年 ロイター/Joshua Roberts)[ワシントン 21日 ロイター] オバマ米大統領は21日、ホワイトハウスで記者会見を行い、イラク駐留米軍を予定通り年内に完全撤退させると発表。「約9年を経て、イラクでの米国の戦争は終結する」と語った。
米国とイラクは過去数カ月、イラク治安部隊育成のために数千人規模の部隊を引き続き駐留させることで交渉を続けてきたが、条件面が折り合わずに決裂。オバマ大統領は、2011年末までに4万人をイラクから撤収させるという当初の公約を守る格好となった。これにより、旧フセイン政権による大量破壊兵器保有を名目にブッシュ前政権が主導したイラク戦争は、ようやく終止符が打たれることになった。
オバマ大統領は会見に先立ち、イラクのマリキ首相とビデオ電話を通じて会談。年内完全撤退という当初の計画を遂行することで合意したとしている。
イラク駐留米軍は、ブッシュ前政権時の2007年には19万人規模に達していた。イラク戦争では、これまでに米兵約4500人が死亡、戦費は7000億ドル(約53兆円)を超えている。
という事で、アフガン10万人イラク19万人で、シリアの7万5000人が特に多いわけではないようですね。というか少なく見積もって気軽に戦争を始めて泥沼にというパターンでなければいいのですが。
ところで、アフガン・イラク戦争については以前このようなエントリを作りました。数字あってますかね。
死者22万人、支出186兆円に=アフガン・イラク戦争―米研究者グループ
あと再編されつつある世界全体のアメリカ軍の数の記事を。
二つの戦争終局で米軍再構築=海兵隊、太平洋復帰へ―中国脅威にらみ分散も(時事通信)
【ワシントン時事】米国防総省は9年近くに及んだイラク戦争が終結し、アフガニスタンからの米軍撤退が進んでいることを踏まえ、約140万人の米軍の再構築を2012年から本格化させる。同時テロ後、肥大化した地上兵力のスリム化を進めるが、北朝鮮や軍事力を増す中国をけん制するために、太平洋に戦力を重点配分する。在日米軍は重視されるが、米軍普天間飛行場(沖縄県)の移設が宙に浮き、在沖海兵隊グアム移転が頓挫する中、沖縄の負担が一段と増す恐れもある。
米軍の計画では、最大兵力の陸軍57万人は欧州軍を中心に5万人削減。約20万人の海兵隊兵力は約1万5000人減らす。三つある海兵遠征軍のうち、戦地に集中的に派遣されてきた米東海岸の第2海兵遠征軍が削減のほぼ半分を占める。
沖縄に司令部を置く第3海兵遠征軍の削減は200〜300人に抑えられる見通しだ。削減は14年のアフガンへの治安権限移譲後、加速化し、16年までに削減を完了する。
海兵隊のエイモス総司令官は「海兵隊は主たる任務地の太平洋に戻る」と明言。米メディアには「14年までに、沖縄の海兵隊のローテーションを整える」としており、戦地に取られて空洞化していた在沖海兵隊は充足され、実数が増える可能性もある。在沖海兵隊の規模は公称約1万7500人だが、実際に配備されているのはその6〜7割とみられる。
ジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ教授らアジア専門家からは「有事に即応展開できる装備などの事前集積拠点を日本に確保しておけば、海兵隊は米本土から派遣しても対応できる」と、駐留規模見直しを求める意見も出ている。沖縄は中国のミサイルの射程に入ることもあり、国防総省は分散配置も含めて海兵隊の態勢を検討する。
で、2012/11/17のイスラエルの記事です。
イスラエル、7万5千規模の予備役動員へ(VOR)
イスラエル政府は対パレスチナ人武装戦闘員作戦に充当する目的で最高7万5000人予備役軍人を動員する権利を軍隊に与えた。これより前、承認されていた割り当て人数は3万人 だった。このことから専門家らの間ではイスラエルが軍事行動の拡大に備えているとする見方がなされている。空爆によって目標を攻撃できない場合、イスラエルは地上戦を開始する。軍の発表では秀逸な歩兵隊2団がすでに完全に準備を終えており、境界線付近へと装甲車をはじめとする補足的な軍事力が集められている。ガザ地区と隣接する車道はすでに封鎖され、民間の車両は通行が禁じられている。
パレスチナ側からロケット弾が撃ち込まれたことに対し、イスラエルは14日から空爆による報復「雲の柱」作戦を開始し、ガザ地区に無数にある目標に対する長距離攻撃に集約されていたが、16日朝、地区への地上戦の準備を背景に大爆撃を再開している。
15日、イスラエル軍は空からガザ地区へ200発以上の攻撃を行い、その結果軍人、民間人あわせて11人のパレスチナ人が死亡した。14日から続くイスラエルの攻撃による犠牲者の数は29人に達している。
ロシアのマスコミ報道から
イスラエルは2009年の時と比べるとずいぶん多いなという気がします。
パレスチナ情勢
【エルサレム=三井美奈】イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザ境界に展開していた同国軍は3日、ガザ側に激しい砲撃を加えた。
目撃証言によると、戦車部隊は砲撃に続き、ガザ方向に移動を始めており、地上侵攻に向けて作戦拡大に動き出した可能性がある。
AFP通信によると、イスラエル軍による8日間にわたる空爆で計450人以上の死者を出したが、イスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃の勢いは止まらず、国軍内では地上軍による侵攻を求める声が高まっていた。国軍は、空爆によりガザで約1000発のロケット弾を破壊したものの、まだ2000発近くが民家や地下庫に隠されていると見ている。
ハアレツ紙によると、国軍は昨年12月31日、短期間の限定的な地上軍侵攻を政府に勧告。バラク国防相はすでに閣議決定した6500人の予備役に加え、新たに2500人の追加招集を閣議に提案し、地上侵攻の準備を進めていた。
ただ、ガザは南北40キロ・メートル、東西5〜12キロ・メートルの平地に150万人が住む人口密集地。侵攻により民間犠牲者が拡大すれば、国際社会からの批判が一層高まるのは必至だ。
また、地上戦となればイスラエル軍兵士の大きな犠牲も避けられず、国内世論調査の支持は19%(1日付ハアレツ紙)と低い。ハマス最高幹部ハレド・メシャル氏は2日、侵攻を受ければ「兵士を拉致する」と警告し、イスラエル世論にも揺さぶりをかけていた。オルメルト政権はレバノン紛争でも地上軍投入が遅れ、民兵組織の軍事力温存につながったと批判されてきた。
(2009年1月4日01時43分 読売新聞)
その分正規軍が多かったのではという可能性もありますが、それも5000〜1万だったらしいんですよね。
【エルサレム=加藤賢治】イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区ガザへの侵攻作戦で、予備役兵の投入を始めた。
ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの民兵が潜伏するガザ市攻略をにらんだ戦力増強で、戦車部隊をガザ市中心部に向け進軍させる動きも見せるなど、本格的な市街戦に突入、戦線が拡大する可能性が高まっている。
投入規模は明らかにされていないが、ガザとの境界線付近では、予備役兵数千人が臨戦態勢に入っており、少なくとも第1陣の数百人が地上作戦に加わった
とみられる。現在、イスラエル軍5000〜1万人がガザに展開中
で、予備役兵はガザ市周辺の戦車部隊や歩兵部隊に合流した模様だ。イスラエル軍は12日、ハマス幹部宅や武器庫への空爆を続け、地上軍もガザ市の包囲網を狭めている。ハマスは市街地でのゲリラ戦でイスラエル軍を迎え撃つと宣言しており、市街戦突入を視野に双方が対峙(たいじ)している状態だ。AFP通信によると、12日の戦闘で少なくとも6人が死亡。12月27日に始まったガザ紛争のパレスチナ人死者数は905人となった。
最後にアメリカです。
特殊部隊7万2000人に増強=「テロ組織、アフリカに拡散」―米国防長官
【ワシントン時事】パネッタ米国防長官は20日、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織がアフリカ各地に拡散しているとして、2017年までに米特殊部隊の規模を6万4000人から7万2000人に拡充する方針
を示した。ワシントン市内での講演で語った。長官は、ビンラディン容疑者らアルカイダの主な指導者は死亡したが、ナイジェリアやマリ、リビアなど北・西アフリカ各国でアルカイダ系武装組織が勢力を強めていると指摘。こうした現状を「世界の他の部位にがんが転移した」と形容した。
え、予算管理法の歳出自動削減条項で予算減らされるのに人増やせるのと思ったのですが、こういうこと↓のようです。
[国際]米軍特殊部隊を倍増 テロ対策で国防長官(2012.11.21 14:33)(産経新聞)
2012.11.21 14:33
パネッタ米国防長官は20日、ワシントンでの講演で、テロ対策の一環として米軍特殊部隊を2017年までに米中枢同時テロ当時の3万7千人から約2倍の7万2千人に増強する計画
を明らかにした。現在は6万4千人で、今後5年間で8千人を増やす形。パネッタ長官は、国際テロ組織アルカイダや関連組織が、北アフリカなどで勢力拡張をうかがっているとして強い警戒感を示した。
パネッタ長官はさらに、国防予算削減の中でも、特殊部隊増強や無人機開発は別格と位置付け、重点的に予算を投入する考えを強調した。(共同)
こんなところで。