<露大統領>米非難 東欧へのミサイル配備やNATO拡大で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070210-00000094-mai-int


 【ミュンヘン(独南部)斎藤義彦】ロシアのプーチン大統領は10日、米国の姿勢を「危険」と非難し、東欧へのミサイル防衛システムの配備や北大西洋条約機構NATO)の東方拡大も「相互信頼を損なう」と批判した。これほど強い米国批判は異例。米欧の防衛担当閣僚の意見交換の場として知られるミュンヘン安保政策会議に初めて参加し、安保政策について演説後、質問に答えた。

 大統領は、米国の姿勢を「すべての面で領土を超えて力を行使している」とし「これは非常に危険でだれも国際法の下に身を隠せなくなる」と強い調子で非難した。また「武力の行使を正当化するのはNATOでも欧州連合(EU)でもなく国連だけだ」と述べ、イラク戦争をはじめとしたこれまでの米国の軍事行動を批判した。

 NATOの東欧への拡大については「我々の国境に軍を突き出している」と語り、「NATOは軍事・政治ブロックに過ぎず、加盟しても近代化や安全保障がもたらされない。逆に相互の信頼を損なう」と不満を述べた。また先月、米国がミサイル防衛システムの拠点をポーランドチェコに築く意向を示したことを念頭に「ミサイル防衛が対ロシアでないという主張には同意できない。ミサイル防衛は力の均衡を壊し、相手を信頼しづらくなる」と主張。対抗措置として、防衛網を突破するミサイル開発への意欲を示した。

 さらに、今月初めに国連特使から示されたコソボ独立案について「コソボの住民とセルビア人だけが決められる。片方が幸福でない案は支持できない」と拒否した。

MDも所詮安全保障のジレンマから抜け出せないと言う点では、プーチンの言うことはもっともでしょうなぁ。MDを持ってる側から先制攻撃をしかけて、ミサイルで反撃されたらそれを打ち落とすんじゃないかと思われたらそれまでですしね。まぁ日本の立場を考えるとMD欲しいのはやまやまなんですが。

「だれも国際法の下に身を隠せなくなる」と言うのはそう思いますね。

「武力の行使を正当化するのは…国連だけだ」というのは所詮露が拒否権を持ってるから言えるだけで、イスラエル問題で全く役に立たない国連はアラブやアフリカの国家から見たら、露から見たNATOEUと同じでしょうね。