セルビアで親EU政権が発足、コソボ独立には反対表明

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 【プラハ=石黒穣】セルビア議会で7日、欧州連合(EU)加盟推進を掲げる民主党のミルコ・ツベトコビッチ前財務相(57)を首相とする同党と社会党の連立内閣が承認され、発足した。

 ツベトコビッチ新首相は就任に当たり、「EUの完全な一員となることがセルビアおよび国民にとっての大きな利益」と述べ、EUとの間で調印済みの安定化連合協定の批准を急ぐとともに、年内にも加盟候補国に格上げされるよう、経済改革にも力を入れる意欲を強調した。

 新首相は一方で、「コソボの独立を認めないということで、連立内閣は一枚岩だ」と主張し、外交や法的手段を使って、コソボ独立に反対していく意向を示した。

 親欧政権発足は、タディッチ大統領が率いる現実主義路線の民主党に、かつてミロシェビッチ元ユーゴ大統領を支えた社会党が、足並みをそろえたことで実現した。その結果、独立コソボを支援するEUへの敵対姿勢を鮮明にする、急進党およびコシュトゥニツァ前首相のセルビア民主党の政権入りは回避された。

セルビア>ツベトコビッチ新首相「EU加盟推進」を強調
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 【ウィーン中尾卓司】セルビアで、民主党のミルコ・ツベトコビッチ氏(57)を首相とする新政権が7日深夜、議会の承認を受けて発足した。欧州連合(EU)加盟を推進する民主党セルビア社会党などが議会の過半数を占める連立与党となり、セルビア急進党など民族主義勢力は野党に回った。2月のコソボ独立宣言から続いた国政の混乱はようやく収拾され、セルビアはEUへの早期加盟に向け動き出す。

 新首相はタディッチ大統領の側近で同じ民主党に所属。00年の民主化以降、大統領と首相が同じ党から選ばれるのは初めて。

 ツベトコビッチ氏は7日、議会の承認を前に演説し「任期中にEU加盟に道筋をつける」と欧州統合を推進する方針を強調し、「セルビアが不幸な歴史のために長く排除されてきた欧州一家に仲間入りできる」とEU早期加盟に期待を込めた。コソボとの関係では、独立を今後も認めない考えを明確にした。

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セルビアに親欧政権発足
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000091-san-int

 セルビアで7日、ツベトコビッチ前財務相(57)を首相とする親欧政権が発足した。首相は議会演説で、欧州連合(EU)加盟に向けて、経済改革を強力に推し進めることを強調した。一方、セルビアから2月に独立を宣言したコソボについては、独立を容認しない意向を改めて示した。

 セルビアでは5月中旬の総選挙後、親欧政権と民族主義政権のどちらが樹立されるか注目されていた。1990年代に、欧州からの“孤立の道”を選んだセルビア社会党が親欧勢力と連立を組むことを決断したことで、親欧政権発足が決まった。いわば、かつての敵味方が手を組んだ形だ。

 社会党セルビア急進党などと民族主義政権を樹立させれば、EU加盟が絶望的となり、外国からの直接投資も逃げて、年率約7%の経済成長目標に大きな打撃となりかねなかった。(ベルリン 黒沢潤)

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昨日取り上げようと思ってたネタですけど。カラジッチ、ムラジッチに関して最近なんか報道あったかなと調べていて遅れました。
セルビアがEU加盟に向け歴史的局面、通貨ディナールは乱高下
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080620/1213973900
に合ったとおり故ミロシェビッチにつながる社会党なんですね。セルビアEU加盟の条件にカラジッチ、ムラジッチの拘束が求められていると言うのは今も変わらないんでしょうか。分かりません。