中国の海軍力強化を警戒、ベトナムが潜水艦購入か
http://www.chosunonline.com/news/20090429000014
記事入力 : 2009/04/29 08:40:45
海軍力強化に乗り出した中国に対抗し、ベトナムが潜水艦を購入した。27日のロシア通信(RIA)は、ベトナム政府がロシアからキロ級潜水艦6隻を購入する交渉が大詰めを迎えており、約18億ドル(約1740億円)で交渉が妥結する見通しだと報じた。
キロ級潜水艦は、比較的水深が浅い海で対潜水艦作戦または対水上艦作戦を展開するために開発された。全長70促ュ74メートル、幅9.9メートルで、潜対空ミサイル8基、魚雷18基、各種対艦ミサイルを搭載可能。中国も同種の潜水艦をロシアから購入し、原子力潜水艦に改良した。
ベトナム政府のキロ級潜水艦購入計画が事実とすれば、中国とベトナムが対立する南シナ海で衝突や紛争が起きる可能性も高まる。特に中国の南側、ベトナムの東側に位置する南沙諸島(ベトナム名チュオンサ諸島)では約100個の島のうち、ベトナムが20個を実効支配し、海軍基地を置いており、中国はそれを領有権の侵犯だと主張している。
中国の梁光烈国防相は今年3月、空母建造計画を明らかにし、今月23日には中国海軍の創設60周年記念行事で、「国力に見合う海軍力強化」を宣言した。これに対し、米国、インドなどは「周辺国の軍拡競争を誘発する」として懸念を表明している。
オーストラリア国防研究所の軍事アナリスト、カール・タイアー氏は「ベトナムが1997年に北朝鮮から購入した小型潜水艦2隻の操縦訓練を中国と対立するインド海軍に依頼したように、今回のロシア潜水艦の操縦訓練もインド海軍が主導するのではないか」との見方を示した。
香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
まぁ最初の見通しが間違っていたら何の意味も無い記事ですが、一応記事最後、オーストラリアの軍事アナリストもこの見通しに賛成という事なんでしょうね。南シナ海の地図は
■南シナ海、波高し 「海底油田10億バレル」資源の宝庫めぐり緊張高まる
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080122/1201007433
で、この海域の緊張度の高さが伺えます。ところで日本の新聞では、産経新聞が
■ベトナム、中国批判の雑誌停刊 領土問題で「暴力扇動」 報道規制再強化か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000101-san-int
ベトナムの旅行雑誌「TIN TUC DU LICH」が、中国を批判する記事を掲載したとしてベトナム政府から3カ月の停刊処分を受けた。
中国紙、国際先駆導報(電子版)などによると、同誌は、旧正月に発行した“新年特別号”で、中越間の領土問題に触れた。記事では、昨年、首都ハノイとホーチミンで、中国政府の南シナ海政策に対する抗議デモの参加者を「勇気ある精神」と称賛した。
「民衆の愛国心を鼓舞することが悪いというのか」とする同誌に対し、べトナムの情報通信省は今月中旬、「虚偽の情報を伝えて暴力を扇動し、中越間の憎しみを誘発しようとした」などと批判し、重大な新聞法違反を理由に3カ月の停刊を決めた。
1979年の中越戦争で悪化した両国関係は一応修復されているが、南シナ海の南沙(ベトナム名チュオンサ)、西沙(同ホアンサ)両諸島の領有権争いは解決に至っていない。同誌は、ベトナム南部の経済成長のカギとなるのは南シナ海の資源で、近年、多数のベトナム南部出身者が国家権力の中枢に入り込んでいると指摘した。
ベトナムにとって中国は米国と並ぶ最大の貿易相手国である。ベトナム国籍の華人研究者は「ベトナム政府は国内で反中国的な状況が出現することを望んでいない。そのような状況になればベトナムに不利だからだ」と述べ、中国を過剰に刺激したくないベトナム政府の事情を説明した。
今回の停刊事件は同時に、ベトナムで報道規制が再び強化される可能性を表面化させた。ベトナム政府は一時期、メディアへの規制を緩和し、汚職の告発を奨励した。しかし、昨年5月、官庁汚職を暴いた記者2人が自由と民主の権利を侵害したとして逮捕され、禁固2年の実刑判決を受けるなど、政府のメディア対応に変化がみえる。英BBC(電子版)によると、情報通信省は経営改善を理由に新聞編集の主導権再編を検討する方針という。(川越一)
去年のは分からないんですが、おととしの報道の自由度だとベトナムは
■日本37位、最下位はエリトリア=報道の自由度ランク−国境なき記者団
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071201/1196515040
162位 ベトナム
とあってたしかに報道の自由は少なそうです。しかし二つの記事でベトナムの中国に対する態度は180度違う感じですが、やはり後ろで武器を手にしながら表で握手するような関係なんでしょう。