中国、ダライ・ラマ訪台「断固反対」 馬総統への批判は避ける

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090827-00000634-san-int

 【北京=野口東秀】中国国務院台湾事務弁公室は27日、ダライ・ラマ14世の台湾訪問について「ダライは宗教の旗を掲げて一貫して国家分裂活動を行ってきた。どのような形式や身分であれ、台湾を訪問することに断固反対する」との報道官談話を発表した。

 しかし、中台関係改善の流れを重視する馬英九総統を名指しで批判することは避けた。台湾の被災者から反発が出ることなどを考慮したとみられる。

 談話では「(台湾訪問を要請した)民進党の一部が(災害という)チャンスをとらえ、ダライの訪台を画策しており、救済活動のためではない」と指摘。批判の矛先を「民進党の一部」と「ダライ・ラマ」に絞っている

 中国としては、一貫してダライ・ラマの国際社会での活動を非難してきただけに訪台を黙認することはできない。とはいうものの、弱体化した馬政権を支える必要性もあり、批判は抑制されたものとなっている

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しかしダライ・ラマが提案する高度な自治に中国が反対する根拠ってあるんでしょうか。