<ロシア>大統領が再選出馬に意欲

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090925-00000078-mai-int
 【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は24日、訪問先の米ピッツバーグ大学で学生との対話集会に出席し、12年の次期大統領選に再選を目指して立候補する意欲を表明した。大統領は最近、プーチン首相(前大統領)への批判とも取れる論文を発表するなど「自立」の動きを始めたとの見方が強まっており、2人の指導者が政権を運営する「双頭体制」の行方に関心が高まっている。

 インタファクス通信によると、再選出馬の可能性について学生から質問された大統領は、「もし私が良い仕事をし、すべてが順調に運び、ロシア国民が私を信頼してくれたなら、立候補しない理由はない。これは全く当然のことだ」と述べた。

 大統領は今月初め、ロシアのインターネット新聞「ガゼータ・ルー」に論文を発表し、資源に依存する国家主導経済の「後進性」などロシアの現状を厳しく批判し、経済の近代化と2大政党制による民主的な政治体制の構築を目指す方針を打ち出した。その後も欧米メディアとの会見などで自身の見解を披露。「(国家に権力を集中させた)プーチン氏の政治体制と距離を置くことを宣言した」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)と評されるなど、プーチン氏の後ろ盾で当選した大統領が「独り立ち」し始めたとの見方が広がっている

 プーチン首相は今月11日、外国のロシア専門家との会合で、次期大統領選について「誰が出馬するかはまだ決めていない。(大統領と)2人で相談して決める」と発言し、自身が大統領に復帰する可能性を示唆したとの見方が浮上。両者の間に亀裂が生じ始めたのではとの憶測も呼んだ

 今のところ、2人の関係は良好との見方が支配的だが、大統領の肝いりで設立されたシンクタンク「現代発展研究所」のユルゲンス所長は、ロイター通信に「(プーチン氏を支持する)国家主義の保守派と(メドベージェフ氏に近い)リベラル派との対立がある」と指摘。政治週刊誌「コメルサント・ブラスチ」は、両者の立場の違いが「2大政党制」に発展する可能性を論じ、早くも次期大統領選をにらんだ論議が始まっている

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今年2月にも
露双頭体制 異変あり? 大統領独自色、“プーチン批判”も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090224/1235488014
というのがありました。

また現代発展研究所というのも聞きなれないなと思って調べてみたところ、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%99%BA%E5%B1%95%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80+%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

ロシア 地方で暴動の可能性…経済危機で 学者が警告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000011-maip-int


ロシアの経済学者、エブゲニー・ゴントマヘル氏

 経済危機がロシアの地方都市で暴動を引き起こす可能性を警告している経済学者のエブゲニー・ゴントマヘル氏(56)=現代発展研究所理事=に聞いた。【大木俊治】

 −−なぜ地方なのですか。

 ◆地方には、ソ連時代の遺産で一つの企業が経済と雇用を支える「モノ都市」が多い。その企業が閉鎖されれば混乱は必至だ。国は中小ビジネスの育成、労働力の流動化促進、企業の競争力強化などでこの構造を改革する必要があったが、石油・ガスに依存した経済成長を過信して改革を怠ってきた。

 −−混乱が全国に広がる可能性は。

 ◆当面は地方単位の散発的な混乱だろうが、対応をめぐる政府内の対立などで政治危機に陥る可能性もある。プーチン首相の権威も以前に比べ落ちている。国内の全政治勢力が結集し、民主的な解決策を進める必要がある。
 −−武力鎮圧も考えられますか。

 ◆情報が秘匿できたソ連時代とは違い、流血の事態になれば世界に伝わることはプーチン氏も知っている。歴史的に評価される指導者となることを望んでいるとすれば強硬手段は取らないだろう。解決の手段は昔は武力だったが今はカネ(財政支援)だ。だが応急措置では問題は解決しない。

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資源に頼りすぎているという問題は昔から指摘されていたわけですね。