台湾の馬英九総統はダライ・ラマ氏受け入れ拒否の意向

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000590-san-int

 【台北=長谷川周人】中国との関係修復を急ぐ台湾の馬英九総統は、中国が「分裂主義者」とみなすチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の受け入れを拒む姿勢を見せている。「今は良い時期とは思えない」と中国の立場に配慮、問題の政治的波及を避ける戦術だが、与党、中国国民党内にも「国際的信頼を得た人物であり、再考すべきだ」(王金平立法院長=国会議長)と弾力的な対応を求める声もある。

 馬総統は3日、一部の海外メディアとの会見で、ダライ・ラマが来年の訪台を打診していることについて、「『中華民国(台湾)』には信仰の自由がある」としながらも、現時点での受け入れに難色を示した。総統は5日にも同様の発言を繰り返し、5月の総統就任時に「宗教指導者として歓迎する」とした発言を軌道修正させた。

 これに対し、「民主・人権擁護」の観点から反発を強める野党、民主進歩党では、一部の立法委員(国会議員)がダライ・ラマの独自招致に動き出すなど、馬政権の急速な対中接近への不満が噴き出しており、馬総統はダライ・ラマ受け入れ問題でも世論と対中政策の間で板挟みとなっている。

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馬英九氏の就任演説要旨は
台湾への武器売却継続 米政権、中国の軍拡懸念
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080520/1211288670
に取り上げましたけど、ダライラマの事までは書いてませんでした。そういう変化があるんですね。