北極の氷、観測史上最小規模に縮小=世界気象機関

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000801-reu-int


 12月16日、WMO北極地域周辺の氷(写真)の量が観測史上最小の規模に縮小したと発表。写真は9月にNASAが撮影・提供(2008年 ロイター/Goddard Space Flight Center Scientific Visualization Studio)

 [ジュネーブ 16日 ロイター] 世界気象機関(WMO)は16日、北極地域周辺の氷の量が観測史上最小の規模に縮小したと発表した。また、2008年の世界の平均気温は14.3度と21世紀に入って最も低かったものの、温暖化の傾向は変わらないとしている。

 WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「北極地域で起きていることは地球温暖化の重要な指標の1つ。全体の傾向は依然として上昇だ」と述べた。

 ジャロー事務局長が記者会見で発表した報告書では、北極海の氷はことしの夏、衛星観測を開始した1979年以降で2番目に小さい面積になった

 さらに報告書は「氷は2008年にさらに薄くなったので、全体的な氷の量は過去のどの年よりも少ない」と指摘。北極海の氷は30年来の縮小傾向に拍車がかかっているとしている。

地球温暖化の正確な理由というのは、諸説ありますが、氷が少なくなると、
北極海北西航路“開通” 進む温暖化
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070918/1190122841
と変化がおこるようです。

あと北極の氷が溶けただけでは海面は上がりませんが、
5年で2兆トンの氷が融解、温暖化でペース加速 NASA
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200812170035.html

(CNN) 地球温暖化の影響で南極とグリーンランド、アラスカの氷が溶けるペースが早まり、2003年以来、1兆5000億トンから2兆トンもの氷が溶けたとする観測データを米航空宇宙局(NASA)の科学者が発表した。

NASAの科学者スコット・ラスケ氏は衛星2基を使った新技術で、氷河と氷床の経年変化を測定した。サンフランシスコで今週開かれる地球物理学会でもこの結果を発表する。

一方、同僚の科学者ジェイ・ズワリー氏も別の衛星技術を使ってグリーンランドと北極、南極の氷の量の変化を調べ、グリーンランドでは世界で年間約0.5ミリの海面上昇を引き起こすペースで氷が溶けていると指摘した。海面上昇のペースは15年前に比べて約50%速まっており、今世紀の終わりまでに海面は約45―90センチ上昇すると予想している。

ただし、現在の変化のペースを考えると、地球環境の変化はますます予測がつかなくなっているとズワリー氏は言い、「地球温暖化の影響は、農業などわれわれの日常生活の多くの分野に及んでいる」と警鐘を鳴らしている。

とあります。
「我が国は海に沈む」キリバス大統領が全10万人移住計画
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070902/1188701043
とあるのも分かります。