「和平の可能性台無し」イスラエル首相演説にアラブ諸国反発

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090615-OYT1T00691.htm

パレスチナ情勢

 【カイロ=福島利之】イスラエルのネタニヤフ首相が14日の中東和平に関する演説で、イスラエルパレスチナ国家の共存を容認する用意を見せつつ、イスラエルを「ユダヤ人国家」として認めるよう求めたことに対し、アラブ諸国から一斉に反発の声が上がっている。

 エジプトの政府系中東通信によると、同国のムバラク大統領は15日、軍の式典で「問題を複雑にし、和平の可能性を台無しにする」と非難した。イスラエルユダヤ人国家として認めることは、パレスチナ難民の帰還権否定と表裏一体だからで、「エジプトやいかなる国も受け入れない」と切り捨てた。

 シリアの支配政党の機関紙バース(15日付)は「ネタニヤフはアラブ諸国による和平への取り組みを拒絶することを表明した」と酷評した。
(2009年6月15日21時20分 読売新聞)

ユダヤ人国家」として認めるという言い方に何か引っかかるものがあったんですが、こういう意味だったんですね。パレスチナ人の武装放棄はパレスチナ人だけの問題かもしれませんが、難民は各国にいますから、周辺国も認められないというわけですね。