「施設は合法的」イラン大統領、強気姿勢

http://sankei.jp.msn.com/world/america/090926/amr0909260847003-n1.htm
25日、ニューヨークで会見するイランのアフマディネジャド大統領(AP)

 【ニューヨーク=松尾理也】国連総会参加のためニューヨークに滞在中のイランのアフマディネジャド大統領は25日、市内で会見し、建設が発覚した新たなウラン濃縮施設について「秘密にしていたわけではなく、完全に合法だ」と反論した。さらに、非難声明を出したオバマ米大統領ら米英仏3カ国首脳に対して、「後悔するだろう」と述べるなど、強気の姿勢に終始した。

 アフマディネジャド大統領は、新たに発覚した2カ所目の施設について「稼働まで18カ月以上かかる」とした上で、「稼働の半年前までに申告すればよいとしている国際原子力機関IAEA)の規定にはなんら反していない」と主張した。

 大統領はまた、施設は「平和目的だ」とし、IAEAの査察も受け入れると述べた。この日、主要20カ国・地域(G20)金融サミットが開催されているピッツバーグで、オバマ米大統領が「イランはすべての国が従わなければならないルールを破っている」と非難したことについては、「彼は核問題の専門家ではなく、IAEAの専門家に任せておけばよい」と強い調子で反論した。

 この施設の存在は、21日にイランからIAEAへ書簡で伝えられ、25日にIAEAが連絡の事実を明らかにした。AP通信によると、IAEAは「施設の計画段階で申告義務がある」として、稼働半年前の申告でよいとするアフマディネジャド大統領の解釈を退けている

一瞬稼動の半年前でいいというイラン大統領の言葉を信じてしまいましたが、IAEAの方が専門なんで正しいですよね、普通。

しかもアメリカは数ヶ月で施設は完成するといっていますね。
イランの濃縮施設「完成まで数カ月」=核兵器年1、2個製造可能−米高官

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090926-00000043-jij-int
 【ピッツバーグ時事】米政府高官は25日、イランがコム近郊に建設中の新たなウラン濃縮施設について、完成までに「少なくとも数カ月」はかかるとの見通しを示した。施設は遠心分離機約3000基を収容可能で、平和利用目的の低濃縮ウランを製造する施設としては小さ過ぎる一方、年に核兵器1、2個分の兵器級ウランを製造する場合は適度な大きさだという。

 同高官はまた、米英仏3カ国の情報機関が施設の存在を数年前から把握していたことを明らかにするとともに、これに気付いたイランが国際原子力機関IAEA)に書簡を送ったのを受け、事実を公表することを決めたと明らかにした。

 イランは2002年にも、ナタンツにウラン濃縮施設を建設していることが暴露された後、IAEAに申告し、査察を受け入れている。

 3カ国は国連安保理常任理事国とドイツの6カ国の枠組みで10月1日にイランと協議を行うのを前に、施設に関して収集した情報をロシア、中国、ドイツにも説明しているという。西側の情報機関がロシアや中国と情報を共有するのは極めて異例

【関連ニュース】
・〔用語解説〕「ウラン濃縮」
IAEAの査察受け入れ可能=第2の濃縮施設でイラン大統領
・軍事行動も排除せず=イラン核で米大統領
IAEAへの協力要求=制裁への言及はなし
・大使館威嚇で暫定政権を非難=ホンジュラス大統領の避難先

まぁロシアや中国と情報を共有するのは異例ということでオバマ大統領も対イランの国際社会の結束に自信を持つわけですね。軍事行動「排除せず」まで言ってますからね。