“反露石油回廊”創設で合意 近隣5カ国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000071-san-int
カテゴリ[東欧]にしてしまいました。

 【モスクワ=遠藤良介】親欧米傾向を強める旧ソ連と東欧の5カ国は10日、リトアニアで開かれたエネルギー問題をめぐる首脳会議で、ロシアを回避してカスピ海原油を東欧に搬送する“反露石油回廊”を創設することに合意した。5カ国はロシアによる石油・天然ガス価格の引き上げや供給停止といった圧力にさらされており、新たな石油供給ルートを確保してロシアへのエネルギー依存度を低める狙いがある。

 合意に署名したのはアゼルバイジャングルジアウクライナポーランドリトアニアの5カ国。具体的には、アゼルバイジャン産の原油グルジア経由でウクライナオデッサまでタンカー輸送。ウクライナポーランドの既存パイプラインを連結させるパイプラインを建設し、バルト海までの搬送ルートとする。パイプラインの終点、ポーランドグダニスクからはタンカーでバルト三国などにも石油を供給する。

 リトアニアのアダムクス大統領は「(合意は)地域全体の自己決定や主権の保障に向けた団結と決意を示している」(フランス通信)と強調した。ただ、このルートにはタンカー輸送が絡むために価格高騰による計画頓挫を懸念する見方もあり、露国営イタル・タス通信は「アゼルバイジャンが参加するかどうかは商業的な妥当性にかかっている」と伝えている。

世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)

世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)

では、カスピ海で取れる石油の輸送ルートの選定で、自国の影響力を保ちたいロシア対、ロシアの影響力を下げたいアメリカとボスポラス海峡が船で飽和状態なので、海峡を通るタンカーを出来るだけ減らしてパイプラインで石油を地中海に直接運びたいトルコの利害関係が一致して、

アメリカは)アゼルバイジャンから産出される石油はなんとしてでもロシアを経由しないように画策した。

アゼルバイジャンのバクーからグルジアを通ってトルコの地中海岸の港ジェイハンまでパイプラインを新設するよう、国際石油会社とアゼルバイジャン政府に圧力をかけたのはすでに述べたとおりである。p79

『すでに述べたとおりである』がどこなのか、ぱらぱらめくってみてるだけでは分からなかったのですが、とにかくアメリカの希望してたルートに比べると、めんどくさそうでコストもかかりそうですが。