<イラク>油田開発にメジャー本格参入 36年ぶり

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000032-mai-int

 【ロンドン藤好陽太郎】イラクのシャハリスタニ石油相は30日、南部ルメイラや北部キルクークなど6油田と二つのガス田開発に、欧米の国際石油資本(メジャー)を中心とする外国企業の参入を認めると発表した。主要石油会社が72年に国有化されて以来、36年ぶりにメジャーがイラクの油田開発に本格参入する。サウジアラビアなど周辺の中東産油国外資の油田開発を厳しく規制しており、まったく異なる手法による開発となる。

 契約に向けた入札では日本を含む35社が参加。米エクソン・モービルや英BPなど以前、イラクの油田権益を持っていたメジャーを中心に進出が決まるとみられる。来年6月までに仮契約を締結したい考え。

 イラクの産油量は、現在、03年3月のイラク戦争開始前と同量の日量250万バレルにまで回復している。メジャー参入で油田の補修を進め、短期的に50万バレル、13年までに、さらに150万バレル増産して同450万バレルと、イラン・イラク戦争前の79年に記録した過去最高の同350万バレルを上回る産油量を目指す。

 イラクの確認埋蔵量は1150億バレルと、サウジ、イランに次ぎ世界3位。西部地域を中心に未探鉱油田が多く、確認埋蔵量の3倍の原油があるとの分析もある。イラク戦争から5年を経て、治安情勢も改善に向かいつつあり、油田開発で復興費用の確保を狙う。イラクの油田は、投資不足により、施設老朽化が進んでおり、増産にはメジャーの技術力と資金力が不可欠だった。

 ただ参入条件などが決まっておらず、不透明な面も残る。

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同様記事は他にもありますが、
イラク、大規模油田とガス田を外国企業に開放
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000127-reu-int

最初の毎日新聞の太字にした部分は↓に挙げた一連のニュースを思い出させます。
イラク原油、大量に行方不明か=数千億円分が消える?−米紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070512/1178969276