メラミン混入は「ニュージーランド乳業大手が許可」、中国側被告が主張

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000151-nna-int

 中国で多数の乳幼児に被害が出た化学物質メラミンが混入した粉ミルク事件で、無期懲役の判決を受けた中国の乳製品メーカー三鹿集団の元会長の田文華被告(66)、同社に出資するニュージーランド(NZ)乳業大手フォンテラの指示に基づいてメラミンの混入を続けたと主張していることが分かった。28日付NZヘラルド紙(電子版)などが伝えた。

 田被告はフォンテラ側から「欧州連合(EU)では牛乳1キログラム当たり20ミリグラムのメラミン含有が許容されている」との資料を受け取ったとし、これを信用してメラミン混入製品の生産中止には踏み切らなかったと主張している。

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うーん。確かにメラミンは
牛乳からもメラミン検出 中国当局
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200809190005.html

北京(AP) 中国各地で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児6200人以上が腎臓結石などを発症した事件で、国家品質監督検査検疫総局は18日、国内主要メーカー3社の牛乳からもメラミンが検出されたことを明らかにした。

同総局のウェブサイトに掲載されたサンプル検査結果によると、「蒙牛」「伊利」の大手2社の製品のうち約1割に、1キログラム当たり最大8・4ミリグラムのメラミンが混入していた。残る「光明」の製品にも、メラミン汚染が見つかった。

一方、香港当局は17日、独自に実施した中国乳製品の検査に基づき、伊利が製造した牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど全製品を回収すると発表した。30種類のサンプル調査で、8種類からメラミンが検出されたという。

と1リットルあたり20ミリグラム以下だったようですが、中国がその後作った基準でも

中国でメラミン“安全基準”設定、数値超過なら販売禁止
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081008-OYT1T00824.htm

 【北京=牧野田亨】有害物質メラミンによる乳製品汚染事件で、中国政府は8日、故意のメラミン混入以外に、包装材などを通じて乳製品から微量のメラミンが検出されることがあり得るとして、メラミンの管理制限値(許容含有量)を設定、公表した。

 乳児用粉ミルクでは1キロ・グラム当たり1ミリ・グラム、牛乳やヨーグルト、原料の一部に乳製品を使った食品は1キロ・グラム当たり2・5ミリ・グラムで、制限値を超えると例外なく販売禁止とする。衛生省は「この範囲内なら健康に影響はない」と説明している。

 9月上旬に粉ミルク汚染事件が発覚した後、中国国内では国産乳製品が敬遠され、国外ではメラミンが検出された中国製品などの輸入禁止措置が相次いでいる。中国政府として故意の混入とそれ以外のケースに分け、安全基準を設けることで、買い控えや輸入禁止措置の拡大を防ぐ狙いがあるとみられる。

 これまでは基準を設定していなかった。

 8日に記者会見した衛生省などの担当者は「メラミンは用途の広い化学物質で、食品が接触する環境に存在する。制限値は諸外国の基準と同レベルだ」と説明した。
(2008年10月8日23時29分 読売新聞)

とかなり少ない値ですEUがその何倍もの許容量を基準としていると思えません。

中国産メラミン混入食品の検査・公表手続きを合理化(英国)
http://lin.lin.go.jp/alic/week/2008/eu/eu20081202.htm
でも

EU加盟国は9月26日より、乳製品を15%以上含むすべての中国産食品について、キログラム当たり2.5ミリグラム以上のメラミンが混入していないか検査が義務付けられた

とあります。なんか言い逃れの嘘をついているような気がしますし、報道自体にも変な中国擁護のバイアスがかかってる可能性もあるような。